キャリアの多様化が進む現在、将来のキャリアについて過剰に悩みすぎて、仕事にやりがいをなくす若者が増えています。このような状態は「キャリアノイローゼ」とも言われ、将来に対して真面目であればあるほどその傾向は強く、深刻なものになります。
では、キャリアノイローゼに陥らないようにするためには、どのようにキャリアを構築していけば良いのでしょうか?
キャリアノイローゼになっていませんか?
新しい働き方が次々に誕生し、キャリアが多様化した今、将来に悩む人が増えているのも無理はありません。しかし、あまりにも悩みすぎて現職の仕事に支障をきたしたり、天職を求めて転職ばかりを繰り返す人もいます。このようなキャリアに対する異常な執着性を持つ人を「キャリアノイローゼ」と呼びます。
このキャリアノイローゼになりやすく、現代の若者に最も多いのが「自分の適職がわからず、明確にやりたいことがあるわけではないが、漠然と転職したい」というタイプ。このような傾向は特に就職氷河期を経験した20代に強く見られます。この世代が就職する時はそもそも会社を選べる状況になく、選ぶよりも働くことが優先でした。
しかし、現在は転職しやすく、仕事を選べる状況にあります。「もう就職活動時のように失敗したくない」と、完璧を求めるがゆえに身動きが取れなくなり、漠然とした不安だけが増幅してしまうのです。
やりたいことより、やりたくないことを探してみる
キャリアノイローゼに陥ってしまうと、理想がどんどん高まり、どんな職場に行っても満足できなくなってしまいます。では、「やりたいことが明確にわからない」という人が、キャリアノイローゼに陥らないようにするためにはどうすべきなのでしょうか?
そのための一つの方法として「やりたくないことを探す」というものがあります。そもそも無限の選択肢の中からやりたいこと、適職を探し出そうとする方が無理があります。そこで、「どうしてもやりたくない」と思う仕事をピックアップしてみてはいかがでしょうか? そして、その上で「どうしてもやりたくないこと」以外は出来る限り挑戦してみるという意識を常に持っておくことが大切です。
また、転職をしなくても現職の中で自分の向き不向きを考えることは可能です。漠然と現在の仕事は自分に向かないと思っているのであれば、どんな部分が向いていないのか、仕事を細分化して自分の満足度と照らし合わせてみます。やりたくないタスクに好きなタスクの要素を入れることで漠然とした悩みが解決することもあるものです。
理想のキャリアのことばかり考えていても現状は何も変わりません。まずは目の前の仕事を通して、自分の向き不向きを考える。そして、選択肢を狭めないよう、やりたくないこと以外は出来る限り多くの経験を積む。
そうすることで、本当に心からやりたいと思える仕事に出会った時に、「漠然と転職したい」という後ろ向きな転職ではなく、「やりたいことを叶えるために転職したい」という前向きな転職が出来るのではないでしょうか?
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