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伝えたつもりでも相手には伝わらない。伝える技術がある人は臨機応変に説明を変える

a.s

2015/02/06(最終更新日:2015/02/06)


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伝えたつもりでも相手には伝わらない。伝える技術がある人は臨機応変に説明を変える 1番目の画像
出典:pixabay.com

 新しいことを誰かに説明する際、自分は「きちんと相手に伝えた」と思っていたことも、伝わっていなかったなんてことはないだろか。そのせいでミスを犯してしまったり、トラブルを起こしてしまうなんてことは極力避けたいもの。

伝えたいことを伝えるだけでは、伝わらない。

 なぜ「伝わらない」という事態が発生するかというと、相手が聞きたいことではなく、自分が伝えたいことを伝えている場合が多いからだ。そのような人は、相手が誰であっても同じ伝え方をする。

 しかし、それでは上手く伝わらない。何故なら、その相手と自分では事前に持っている情報や知識が違うからだ。そのため、新しいことを説明する時ならなおさら、それに関する前提の知識を共有する必要がある。そうしなければ、相手は「分かったつもり」にはなっても、正確に理解することができないだろう。

様々な事例を用いて、相手の情報量を増やしながら話す

 かといって、相手に「あなたはどれくらい知ってますか」と聞くのは失礼になってしまう。そうならないために、相手が多少の知識を持っていそうな場合は「ご存知かもしれませんが、誤解を防ぐために」と一言おき、様々な事例を用いて、自然と相手の情報量を増やしながら、又は相手の知っている知識を利用しながら話すと良い。

 例えば、サッカーのボランチの仕事について説明する時、ただ「フィールドの中盤で守備をしつつ、攻撃の起点にもなる重要なポジション」と言っても正確には通じない。

①サッカーの全体像、基礎知識
②その中での、他の選手の役割と、ボランチの役割
③他のスポーツで例えるとどのポジションか(相手の知っているスポーツで例える)
④仕事や日常生活などで例えると、どのような存在か(相手がイメージしやすい状況で説明)
④監督別で実際にあったゲームの中での事例

など、段階別に様々な角度から話すと、相手も正確に情報を理解することができる。


 相手に正確に「伝える」とは思っているより難しいもの。だから、「伝えたつもり」にならず、その事実を踏まえた上で、相手に伝えようとすることが、伝える技術向上の第一歩なのではないだろうか。

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