仕事でもスポーツでも、チームで活動するシーンでは「巻き込む力」が求められる。そして、就職活動でも「巻き込む力」を採用基準にする会社が増えている。
しかし、実際に入社してから数年は、「巻き込む力」を発揮する機会は少ないのが事実だ。
新入社員に必要なのは、「巻き込まれる力」
経験や知識がまだ浅い新入社員であればあるほど、「巻き込む力」は発揮しにくい。また、上司もそのようなことを期待していないケースも多い。多くの上司は新入社員に対して「多くのことを経験し、学ぶこと」を望んでいる。その時に必要とされるのが「巻き込まれる力」だ。
どんなに待っていても自分のやりたい仕事は降ってこない。降ってきたとしても、受け身の姿勢で与えられた仕事からは学べることも少ない。
それよりも、自分から積極的に巻き込まれていった仕事からの方が、学ぶことも多く仕事の質も上がるだろう。また、そのように積極的な人には多くの人から声がかかりやすくなり、チャンスも広がるはずだ。
「巻き込まれる力」を身に着けるためには
それでは、「巻き込まれる力」を身に着けるためには、どうしたら良いのだろうか。大きく三つの方法を見ていこう。
好きな仕事をするのではなく、与えられた仕事を好きになる努力をする
仕事を「与えられたからこなす」という姿勢はもちろんダメだが、好きな仕事をしたいとわがままを通すのはもっとよくないことだ。
嫌なことも面倒臭いことも含めて仕事であり、それを責任を持って果たせた人にしか好きな仕事をするチャンスは与えられない。好きな仕事をしたいのならなおさら、今与えられている仕事を好きになる努力をして、一生懸命取り組むことが大切だ。
好奇心を持ち、アンテナを広く貼る
知っている情報の量はチャンスの量。例えば、社内で面白そうな仕事があったとしても、気が付かなければ「やってみたい」と名乗り出るチャンスも与えられない。
また、職場だけではなく私生活の中でもアンテナを広く張っていれば、それまで全く関係が無いと思っていたものとの接点を見つけ出し、面白く感じられるかもしれない。
興味があることは、常に社内で情報発信する
自分な興味があることを社内で公言しておくと、仕事のチャンスが広がる。例えば、ブランドマーケティングに興味があるとを公言しておくと、何かのプロジェクトでそのポストが空いた時に声がかかりやすくなる可能性があるだろう。逆に、自分の興味のあることを公言していないと、その仕事をできる可能性は低くなってしまうだろう。
「巻き込む力」が重視されている現在、それに任せきりにはなってしまう人も多いのではないだろうか。しかし、受け身の姿勢では、「巻き込まれる力」を持っている人と比べると大きな差ができてしまうだろう。流れに身を任せるのではなく、自ら「巻き込まれる力」を身に着けてみてはどうだろうか。
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