「質問にどう答えればよいか悩んだあげくフリーズしてしまう」、そんな経験はありませんか? 会議など大勢の場で意見を求められるときに沈黙を続けてしまうと、自分だけでなく場の空気も凍り付いてしまうことに。
コクヨグループの人材育成の企画・実施に取り組んでいる下地寛也氏は、「3秒で選び、2秒で決める人は仕事の進め方に型をもっている」と話します。
今回は下地氏の著書『コクヨの「3秒で選び、2秒で決める」思考術』から、即答できる自分になるためのテクニックの一部をご紹介します。
「候補」と「評価」を分けて考える
「3秒で選び、2秒で決める」人は、候補選びと評価を明確に分けています。つまり、候補を選び出すときは、まず候補を出すことだけに集中して、どれがいいかを決めるということは後回しに。
必要な候補を選び出したら、どのような判断基準で決めるのかを考えて最終案を決定します。これを常に繰り返すことが重要です。
決断は、直感が先で論理が後!
ある程度は、その場で分かっている情報を組み合わせてつくった「仮の結論」を出しつつ、なぜそれを選んだかという判断基準をあとから考える。それが、即決のためのポイントです。具体的には、例えば20~30個のアイデア候補があったとしたら、3~5個くらいまでざっくりと直感で削って絞り込みます。
その後は少し冷静になって比べ、仮の1位を決定。1位が圧倒的によければ、その理由はなぜだろうと、品質・デザイン・価格などを確認します。もし迷うようなら、品質ではA案、デザインではB案がよいと考え、それがどのくらいの差になるのか見ながら決断してしまいましょう。
具体的な経験を出して、話は分かりやすく
分かりにくい話をする人は「抽象的な考え方」ばかり話しがち。「営業は、笑顔が大切です。うなずきや相づちも必要です。メモもとるべきですし……」といった感じです。
このような話し方には、残念ながら説得力がありません。また、「べき論」が多くなってしまうと、聞き手はルールに縛られるような気がして疲れてしまうので避けましょう。
選び方・決め方・話し方。それぞれのステップが上手くいけば、「いかなるときも常に即断」も夢ではないかも。即答するためのテクをもっと知りたいと思った方は、この本をチェックしてみては?
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