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「取り替え可能な自分」こそが必要です 『会社の「仕組み」を知っている人だけが、上手くいく』

Manabu Kuramoto

2015/01/08(最終更新日:2015/01/08)


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 「誰もができる仕事ではなく、自分にしかできない仕事がしたい」。そう考える方は多いのでは? ただ、間違えてはいけないのは、誰がやってもできる仕事=どうでもいい仕事ではないこと。仕事が取り替えられるよう周囲と連携することは非常に大切です。

 今回ご紹介するのは、企業や独立に目が行きがちの中、会社員として働くことの大切さを説いている『会社の「仕組み」を知っている人だけが、上手くいく』という本。この本から、会社という組織の中で信頼関係を築いて働くことの大切さに触れていきます。

本当のセーフティネットは、「人のツテ」にしかない

 先が予測できない時代では、「いつリストラや倒産が起きるか分からないから、いつでも自立できるように準備しておかなくては」と考えてしまうことも必然。しかし、だからといって専門資格を取得したり、大学院に通って能力を高めたりすることは、いざというときのセーフティネットになりません。

 本当のセーフティネットとなりうる唯一のもの、それが「人のツテ」。窮地に立たされたときに自身を救ってくれる確率が高いのは、資格やMBAなどではなく、仕事を通して培ってきた会社の先輩や同僚、あるいは学生時代からの友人・知人です。そういう意味で、一定期間会社のメンバーの一員として仕事をするのは大事な経験となります。

周囲との連携こそ、ビジネスの基礎

 1人1人が自発的にチームに貢献しようとする力として「メンバーシップ」というものがあります。このメンバーシップ(組織の構成員であること)の本質は「統合」と「協働」。会社全体を見たとき、仕事のパーツ同士は統合されてなくてはなりません。そのため、他の社員と協働する姿勢が必要となります。

 職場では常にこの2つが求められ、社内において連携やコミュニケーションは生命線。そのため、上司や同僚の信頼を得るには、まずは自分から何かを与えるという姿勢が必要となります。

 メンバーシップの中では、誰もができる(取り替え可能である)ことをベースに仕事が設計されています。なぜなら、誰かが業務に取り組めない状況下でも、他の誰かが代理を務められるような環境が整っていなければ、仕事が回っていかないから。

周囲と連携し「取り替え可能な自分になる」ことで、ビジネスの基礎力は養われていくでしょう。誰もができることの延長線上に、自分にしかできない仕事を見つけることができるはずです。


 身を守る手段として起業や独立が考えられがちですが、会社員として「仲間として一緒に働ける」ことも大切であり、立派な能力の1つ。周囲の人と協調し組織の目的に向かって努力することは、長い人生において強力な武器となることでしょう。




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