会話術やプレゼン術に関する情報は大量にありますが、実践しても上手くいかなかった経験のある人もいるのではないでしょうか? いきなり会話術のプロのノウハウを覚えてもハードルが高く感じますよね。
実は、人前で話すことが苦手な人には、そういった性格に適した話し方があるそうです。その方法は、人間関係に関する多数の書籍を執筆している中谷彰宏氏の著書『なぜあの人は会話がつづくのか』に詳しく書かれています。
この本には、難しいノウハウは一切無く、誰でも感覚的にすぐに取り入れられるものが中心となっています。では、詳しく見ていきましょう。
ポジティブワードに反復することを心がける
コミュニケーションの基本と言われる「言葉の反復」。反復することを意識しても、単にオウム返しのような反復では相手にマイナスイメージを持たれかねません。
そうならないために、ポジティブワードに対して反復をすることが大切だと著者は述べています。これは、相手がしゃべる好意的な話(楽しい、美味しいなど)に対して反復を行うというもの。
相手の言葉全てに反復するのではなく、話をしっかり聞いた上で反復すべき言葉を意識しましょう。
一人しゃべりではなく、会話のキャッチボールを楽しむ
話が上手な人というと、演説やプレゼンで饒舌に語ることができる人を想像してしまいますが、話すことが苦手な人にとって参考にするのは非常にハードルが高く感じるもの。
「言葉の反復」にも繋がりますが、会話のキャッチボールに重点を置くと話すことは楽しいものだと思えるようになります。コツとしては、演説調で意見を述べるのではなく、物語的な喋り方をすること。そして、意外ですが言葉を整理しすぎないことが大切なのだそう。
言葉の整理をしすぎないことで、聞き手が入りやすい話ができます。相手が話し上手でツッコミが得意な場合、自分自身は話題を意識しなくとも会話を盛り上げることが出来るそうです。
話題は連想ゲームのイメージで広げる
1つのテーマだけで話していては、会話は続きません。あなたと相手の言葉を連想していくことで、無意識に会話が続くようになるそうです。話題がそれてしまっても、つじつまが合わなくても連想ゲームの感覚で話題を広げていきます。
話題が反れた時、話を無理やり元に戻そうとするよりも「どうしてこんな話題になったんだっけ」となる方が、さらに会話を盛り上げるきっかけになるそうです。
連想といっても、即座に連想するのは難しいかも知れません。当書には、そのような時に使える連想しやすい話し方の例として「それで思い出したんだけど〜」や「そういえば、こんなことがあって〜」といったものが例として挙げられています。
話すのが苦手であれば、無理やり話題を盛り上げようとしなくても大丈夫。話題にツッコミを入れたり面白い話題を取り上げたりするのは話しの上手な人に任せておいて、苦手な人は適した話し方をしようという姿勢のコミュニケーション術『なぜあの人は会話がつづくのか』。
いままで、話すことは難しいと思っていた人でもすぐに実践できる方法なので、さらに詳しく知りたい人は、ぜひ手にとってみては?
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