「もっと、周りの人が言うことを聞いてくれたらいいのに……」そんな思いをしたことはありませんか?
人を動かすのに長けている人は、大抵人望が厚かったり、役職についていたりするもの。しかし、それらはすぐに身につけることができるものではありませんよね。
サラリーマンを経験し、心理カウンセラーとなった五百田達成氏は、頭を使って作戦を練れば、動かない相手はいないと言い切ります。
ここでは、五百田氏の著書『戦略的、めんどうな人の動かし方』から、すぐに使える人を動かす戦略を3つ、ご紹介します。
1.現場百万回作戦
まずは基本とも言える、何度も足を運ぶ「現場百万回作戦」です。これは、新たに何かを依頼するときはもちろん、任せた仕事の確認をするときにも役立ちそうです。
「自分は言ったけれど相手が聞いていなかった」では仕事は成り立ちません。相手の理解が得られるまで、時間をかける。この基礎的なことができている人は、案外少ないようです。
2.提案言い切り作戦
依頼をしてみたものの、相手の反応がいまいちすっきりしない。そんなときには、こちらから断定する形で提案するのも一つの手です。
レストランなどにある「シェフのおすすめ」「迷ったらこれ!」などの表記も、この作戦を利用しているそう。
確かに、断定されることで背中を押されたような気持ちになり、優柔不断な人は決断しやすくなる効果があると言えそうです。
3.あなたはどうしたい?作戦
こちらの命令や指示で相手を動かすのではなく、問いを投げかけることで相手の答えを引き出し、自主性を持たせる作戦がこのあなたはどうしたい?作戦です。
五百田氏によれば、自分で言い出したことは人に言われたことより実現度が高いということ。自分で口にすることによってその気になり、モチベーションが向上するそうです。
相手が自主的に取り組むきっかけさえ作ることができれば、その後、あなたが何度も声をかける必要は自然となくなります。それによって、あなた自身も他の業務に時間を割くことができ、スムーズに仕事が進むはずです。
今回は、『戦略的、めんどうな人の動かし方』という本から、人を動かす3つの戦略を見ていきました。
本書では、著者のサラリーマンとしての経験を活かした現実的な戦略が多く述べられています。今すぐ実践できる人を動かす方法を、学んでみてはいかがでしょうか?
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