「がんばっているのになぜか仕事が上手くいかない……」そんな風に感じているなら、その原因は完璧主義思考にあるのかもしれません。
習慣化コンサルタントの古川武士氏によれば、複数の仕事を同時並行で進めることの多いビジネスマンに必要なのは、力の入れどころと抜きどころを見極める「最善主義思考」だということ。
今回は、古川氏の著書である『力の抜きどころ 劇的に成果が上がる、2割に集中する習慣』から、上手く力を抜いて成果を出す「最善主義思考」の考え方を2つ紹介します。
全てのリスクに備えるか、大きなリスクに徹底して備えるか
完璧主義の人がやってしまいがちなのが、「全てに対応しようとする」ということ。「こんなことも起きるかもしれない」と、細かなリスクへの対処法まで考えると膨大な時間がかかり、一番避けたいリスクへの備えが不十分になってしまうこともあります。
上手に力を抜く人は、多少気になる部分があっても、まずは重要度の高いリスクへの対処を優先し、全体に関わる大きなトラブルや問題を未然に防ぎます。
体を酷使しないためにも、優先順位を付けてリスクマネジメントをすることが大切になりそうです。
前例通りにがんばるか、独創的に工夫するか
完璧主義の人は、失敗せずに済ませることを第一にしがちです。そのため、前例に従って仕事をする傾向があるそう。
確かにこれは無難な方法ですが、その一方で、もっと効率良くできるやり方を見逃している可能性もあります。上手に力を抜く人は、そのようなやり方を自分で見つけるよう工夫しているようです。
そうは言っても、その方法を見つけるのは容易ではないでしょう。古川氏は、やり方を抜本的に見直すための2つの質問があると言います。
このような問いを持つことで、効率を上げる取り組み方を見つけることができるということです。ちょっと極端にも思える目標を設定することで、良いアイデアが見つかることもあるようですね。
ここでは、『力の抜きどころ 劇的に成果が上がる、2割に集中する習慣』から、上手く力を抜く人のリスク管理の仕方と仕事への取り組み方をご紹介しました。
本書では、有名人のエピソードも交えつつ、力を抜くコツを33個に分けて提示しています。重要なことに集中して取り組むためにも、力の抜き方を覚えることは欠かせません。「何事にも全力投球しすぎているかもしれない」と感じる方は、読んでみてはいかがでしょうか?
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