部下が思うように動いてくれない。組織のリーダーを経験したことがある人なら、だれでも経験したことある悩みなのではないでしょうか? ビジネスパーソンとしてリーダーシップ能力は当たり前の能力にみえますが、実は悩みの種になりがち。
経験に頼ってしまい、見落としがちなリーダーシップの基礎。それを学ぶために今回は、組織や人間関係に関する数多くの著書を残したデール・カーネギー氏の『人を動かす』という本から、現代でも十分通用する基本的なリーダーシップのノウハウを一部ご紹介します。
本のハイライト
絶対に知っておきたい、人を動かす三原則とは
本書は約80年前に出版された書籍ですが、書かれている内容は現代に適応可能なものばかり。普遍的なリーダーシップの教科書と言っても良いでしょう。人を動かすための三原則は有名ですが、絶対に知っておいて損はないのでご紹介させていただきます。
1. 批判、非難をしない
どんなに寛容な性格の人でも、批判されて良い気分になる人はいません。そして、多くの人は自分のことを正当化するものだとカーネギー氏は述べています。
例えば、組織のルールを守らなかった部下がいた場合、批判的に叱ると上司に隠れてまたルールを破ってしまうそうです。しかし、部下がなぜルールを破ってしまうのかを掘り下げて考え、穏やかに指導することで部下はルールに従うようになるそうです。
2. 正しく褒め、「重要さ」を伝える
人は、自分が重要な存在であると認識することでモチベーションを高く保つことができるそうです。「承認欲求」と言い換えると理解しやすいでしょう。
あまり成果を出さない部下でも、仕事の中でキチンとこなせている部分について人前で褒めることで、部下は「自分の重要さ」を感じ、仕事の質が向上させることが出来るそうです。ただし、お世辞で褒めるのは偽りの奨励にすぎず、効果はないので注意しましょう。
3. 相手の立場から、欲求を起こさせる
次に重要になるのが、欲求を起こさせることです。上記で、部下の欲求を満たすことで得られる効果がわかりましたが、それだけでなく部下が自ら行動を起こすために必要な欲求を起こさせるというもの。
部下に何かを伝えるとき、つい自分の視点で語ってしまいがちですが、相手の立場から伝えることが大切です。具体的には、部下の仕事方法や思考にあわせて、(目標など)求めているものを得るにはどうしたらいいのかを一緒に考えると良いそうです。
リーダーシップに関する書籍は多く出版されていますが、その多くのルーツになっているのがカーネギー氏の『人を動かす』。本書は80年以上たった現在でも非常に参考になるリーダーシップノウハウが多く書かれています。基本を振り返るという意味で、ぜひ手にとってみては?
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