誰でも困難な状況に陥ることはある。その時、すぐに諦めてしまう人と、諦めない人の差は何なのだろうか? 単純に根性があるか、ないかの問題ではない。実は、その人が持つ「選択肢」の数に起因している。
困難な状況を乗り越える人は、多くの選択肢を持っている
困難な状況に陥った時、すぐに諦めてしまう人は「頑張る」か「諦める」の2つの選択肢しか持っていないことが多い。選択肢が2つしかないと、人は心理的に楽な方を選んでしまう。それに対して、困難な状況を乗り越えられる人は他の選択肢を多く持っていて、その中からいくつか試して問題解決を図ることができる。そのため、簡単に「諦める」という選択肢を選ばない。
例えば、自分の持つスキルでは解決できない問題が生じた時、「自分でスキルを身に着ける」か「諦める」の二択しか無ければ、多くの人は「諦める」を選んでしまうかもしれない。しかし、そこに「得意な人に頼む」という選択肢があれば、選択の幅は広がる。
困難な状況を乗り越えられる選択肢の作り方
そこで今回は、困難な状況を乗り越えるために、必要な選択肢の作り方を5つ紹介する。
①自分とは違う専門分野の人と話をする
困難な状況に陥ると、自分のことで精一杯になって視野が狭くなってしまいがち。そのような時こそ、自分とは全く関係ない分野の専門家や異業種の人と話をしてみると良い。
②自分が何かに固執していないか考える
何かに固執することは、自由で豊かな発想に規制をかけてしまう。「絶対にこれだけは外せない」と思っていることでも、一度脇に置いて考えてみよう。他の考え方でカバーできたり、違う方法でフォローできたりするかもしれないからだ。
③似たような事例を探し出して参考にする
世界には多くの人が存在する。その中でも、自分と同じような経験をしたことのある人は必ず居るもの。ネットや本などの情報を駆使して、自分と似たような経験をした人を探してみよう。その人がとった行動や対策、考え方を参考にしてみるのも1つの手だ。
④本来の目的を確認してタカの目で物事を見る
困難な状況に陥ると、本来の目的を忘れて目の前の問題しか見えなくなってしまうもの。問題を解決することに固執しすぎて、本来の目的を達成できなければ本末転倒だ。
そのような事態を避けるためにも、困難な状況に陥った時こそ、一度落ち着いて本来の目的は何なのか確認すべき。そして、その目的を達成するために、今取り組まなければならないことは何か、今起こっている問題は絶対に解決しなければならないものなのか、それとも他の部分でフォロー出来るのか、などタカの目で物事を見ると選択肢が広がるだろう。
⑤思い切って負担となるものを切り捨てる勇気をもつ
人間関係、規則、伝統や既成観念など、勿体なさや同情でそれまで捨てられなかったものは多くあるだろう。また、その存在が当たり前すぎて存在意義を疑ったことがなかったかもしれない。
しかし、よくよく考えてみると、それが足を引っ張っていたり、選択肢の幅を狭めていることはよくある。そのようなものを思い切って切り捨てることで、視野が広がり、選択肢の幅が広がるかもしれない。
選択肢が多ければ困難な状況を乗り越えられるわけではないが、乗り越えられる確率は上がる。トラブルに陥った時こそ、目の前の問題に固執しすぎず、広い視野と選択肢を持って対応してみてはどうだろうか。
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