入社してしばらく経つと、仕事にも慣れてきて、さらなるスキルアップを試みる人も多いのではないだろうか? しかし、どんなスキルも基礎があってこそ役に立つもの。そこで今回は、仕事の基礎となる「トランスファラブルスキル」について見てみよう。
仕事の基礎となる「トランスファラブルスキル」とは
トランスファラブルとは「持ち運び可能な」という意味。つまり、どの職種に転職したとしても、必ず必要とされる汎用性の高いスキルのことを指す。そのトランスファラブルスキルは、大きく3つに分けることができる。
①対課題スキル
仕事は課題解決の連続。それ故に、対課題スキルがなくては仕事が成り立たない。では、具体的に対課題スキルとは何を指すのか。それは、「課題を発見し、計画的に適切な方法で課題解決を遂行する力」である。そのため、情報の収集力、課題解決力、発想力、実行力などが必要とされる。
②対自己スキル
対課題スキルがどんなにレベルの高いものであっても、それを実行する自分自身がきちんとした精神状態で取り組めなければ意味がない。例えば、誰かに指示されるまで行動できないような人であれば、対課題スキル以前の問題となってしまうし、自分の感情や欲求をコントロールできない人であれば、最後まで課題に取り組むことが困難となるだろう。
対自己スキルは「よりよいパフォーマンスを出すために自己管理する力」と言える。具体的には、自律性、自主性、感情コントロール、ストレスマネジメント、意欲創出力などがあげられる。
③対人スキル
ひとりの人間が出来ることには限りがある。より大きな成果を上げるためにも、人間は本能的にチームを組む。時には大勢の人をまとめ、対立する人と交渉し、誰かを支えることが求められる。つまり、対人スキルとは「仕事の成果を上げるために人間関係を整える能力」だ。具体的にはコミュニケーション力、リーダーシップ、協調性、交渉力などのスキルが挙げられる。
様々な資格が世の中には溢れている。向上心を持ってそれらのスキルや視覚を身に着けようとするのはとても良い心意気だが、それ以前の基礎を蔑ろしてはいけない。これをきっかけに、あなたのトランスファラブルスキルを見直してみてはどうだろう。
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