働く女性は増え続け、社会で活躍している女性も多い。しかし、女性管理職の割合は大きく変化してはいない。
女性が出世するためには、妊娠や出産、育児といったライフイベントの壁を超える必要がある。しかし、女性が出世出来ない理由はそれだけではない。女性はそもそも出世するルールを知らない、ということが大きな理由となっている。
では、女性が社会で出世するためのルールとは何なのだろうか?
今の多くの会社は男性が作った
2011年時点で、日本の管理職における女性の割合は、公務員を含めても11.9%。これは先進国の中ではかなり低い数字で、アメリカは43%、フランスは38.7&となっている。日本はいかに女性が出世出来ない国であるかがお分かりいただけるだろう。
これは、そもそも現在の日本の社会や会社を作っているのが男性だからである。出世したいと考える女性は、男性社会のルールに合わせる必要がある。出世が出来ない女性はそのことを理解出来ず、女性のルールで接し、失敗してしまうのだ。
男性のオキテ「建前」を守ること
一般的に、女性は現実主義者の人が多いと言われている。だからこそ、現実に目を向けた仕事が出来、その点は企業にとっても非常に有益なものとなる。しかし、出世を望むのであれば、男性社会は「建前」が大切であるということも理解しなければならない。
男性にとって大切なのは待遇よりも役職
女性にとっては待遇や給与などが大切でも、男性にとっては肩書きや役職が大切だ。「そんなもの何の役にも立たない」と女性なら思うかもしれないが、男性にとってそれは給与や待遇よりも大切なものである。
男性社会に存在する建前に守られたリアルルール
さらに、男性社会ではその建前に守られたリアルルールが存在する。建前と、実際のルールが違う場合も多いのだ。女性は建前を理解出来ず、素直に建前ルールを守ってしまう傾向にあるため、リアルルールを読み取る力を身に付けるべきである。
例えば、「仕事はやりがいが重要であって、出世のために仕事をすべきでない」という一般的なルールに対して、「組織で働く以上、出世をしなくてはやりがいも生まれない」というのがリアルルールである。また、「仕事は中身が重要であり、お金にこだわるべきではない」という一般的なルールに対して、「働きに見合った報酬を要求すべきである」というのがリアルルールである。
今後女性が出世していくために
政府が女性進出を掲げていることから、政策が上手く行けば女性も出世し、女性の管理職も増えていくだろう。しかし、それには今まで日本が作ってきた男性社会のルールを根本から変える覚悟も必要になる。
幸い、理解ある企業では女性が働きやすい環境を作り、女性の出世を促すところも増えている。こういった企業では、今後の女性の出世も期待出来るだろう。
女性が出世していくためには、男性ルールに合わせることがポイントである。現実を見て正論を言うよりも、男性のプライドややり方を考慮することが大切だと言えよう。
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