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目の前の仕事にとらわれていませんか? 結果を出せる人の俯瞰力、「バルコニー思考」

Rio

2014/12/26(最終更新日:2014/12/26)


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 同じ仕事をしているのに、成果を出せる人と出せない人がいるのはなぜなのだろうか? その理由の1つとして、視点の高さが異なるということが挙げられる。多くの人が目の前の仕事をこなすことにばかりとらわれている時に、成果を出せる人の多くは高い視点を持って物事を俯瞰している。

 このように、物事を俯瞰する力は「バルコニー思考」と呼ばれている。このバルコニー思考の利点と身に付け方を以下で詳しく見ていこう。

バルコニー思考とは......?

 バルコニー思考とは、高い視点を持って全体を俯瞰する力のこと。「バルコニーからダンスフロアを眺めるがごとく」という比喩から、このような名前がついた。

 視点が高ければ高いほど、より広範囲を見渡すことが出来るようになり、視野が広がる。これは、得られる情報量が多くなり、選択肢が広がるため、多様な問題に対応出来るということである。

 また、バルコニー思考を身に付けておくと、何か急な問題が起こった時でも全体が見えているからこそ、冷静かつ的確な判断が下せるのだ。会議が煮詰まった時でも、資料や人の話といった細かいところにとらわれず、全体像を把握しながら不足している点を掴んで、的確な指摘が出来るのだ。このように視点の高さの違いによって、同じ仕事に向かい合っていても、成果に大きな違いが出てくるのである。

バルコニー思考を身に付けるために出来ること

 では、どうしたらこのバルコニー思考を身に付けることが出来るのだろうか?

出来事や行為に自分の感情を癒着させない

 感情に振り回されて冷静な判断が出来なくなってしまうことを防ぐために、感情と行為は切り離して考えることが大切である。例えば、苦しい状況にある時、「苦しい」という感情はひとまず置いておく。その上で、「なぜ苦しいのか」「何が自分を苦しくさせているのか」について冷静に考えるべき。

 日頃からこのような考え方をする癖をつけておくことで、仕事上で何か大きな問題が起こった時でも状況を客観的に見つめられ、状況に惑わされることなく、原因を追及していくことが出来る。

物事に着手する前にゴールを決めておく

 成果を出すためには、ゴールを定めると同時に、ゴールまでの道のりを明確にしておくことが大切である。ゴールがなくては、目の前のことをひたすらこなすことが目的化してしまい、同じ視点でしか物事を考えられなくなってしまう。

 ゴールを見つめることは、現在の自分よりも高い視点を見つめるということ。このように目の前よりも先を見つめることで、自然と視点を引き上げることが出来るのである。


 皆さんが仕事を通じて成し遂げたいことは一体何だろうか? 高い視点を持って物事を見つめることは結果を出せる人に近づけるだけでなく、より理想的な自己実現に繋がっているかもしれない。

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