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目標は達成してこそ、価値がある。目標達成を可能にする「コミットメント効果」の利用法

ryoka

2015/01/05(最終更新日:2015/01/05)


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by Roberto Taddeo

 「有言実行」という言葉の本来の意味は、言葉に出したことは何が何でも実現しようとする心意気のことだ。しかし、もしかすると言葉に出す行為自体に、目標を達成させようとさせる力があることを示しているのかもしれない。

「口に出す」ことで夢をかなえる「コミットメント効果」

 人前で目標を宣言することで、目標を達成しようと行動する力が高められるという効果を「コミットメント効果」という。コミットメント効果は、2つの側面から目標の達成をサポートする。

誰かの期待を力に変える

 人前で宣言することで「他人に言ってしまったからやらなくては」と考えさせる。それが行動への動機につながるのだ。「コミットメント効果」は、他者に宣言することで他者の目を気にする状況へと自分を置き、目標達成のための行動を促す。

自分で自分を信じる

 達成したい目標や夢を言葉にして何度も自分に言い聞かせることで目標が明確になる。また、繰り返し言葉にすることで、自然に普段から夢や目標を意識できるようになるため、目標を達成しやすくなる。

 
 例えば、「ダイエットします!」とSNSで公言したり、社内で売上目標と進捗状況を壁に貼って共有したりといったことは、この「コミットメント効果」を利用しているということができるだろう。

「コミットメント効果」利用の注意点

 コミットメント効果は、自分を行動させようとする効果が高い分、利用する上での注意点も存在する。うまく利用して、自分を前向きに保つことが大事だ。

強迫観念を持ちすぎない

 「コミットメント効果」を利用した結果、「目標を達成できなければ、カッコ悪い」などと強迫観念に苛まれるのなら、良い効果は得られないだろう。他人に目標を共有したことが常に自分を動かす前向きな原動力となっていることを利用することが大事だ。

やるべき「理由」を大事にしよう

 目標を他人に共有することで、目標達成のために行動することは大切だが、目標の達成だけが目的になってしまわぬよう注意が必要だ。目標を達成するために無理をしていないか、正しい努力を重ねているかを常に意識したい。

優先順位を大切に

 「人に共有したから早く達成しなければ」と考えてしまうかもしれないが、公言した目標が常に最も達成すべき課題であるとは限らない。さらに優先順位の高い目標が存在することもあるだろう。人の目線にとらわれて優先順位を間違えないように気をつけなければならない。


 目標を設定しても、なかなか達成できるまで行動を続けることが難しい人もいるかもしれない。そんな時は、「コミットメント効果」を利用して、行動の原動力にしてみてはどうだろうか。目標は、達成してこそ価値がある。人に目標を共有する効果を使いこなし、他人の目という力を利用することで目標を達成し、理想の自分に近づこう。

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