仕事が速い人は、すべての仕事を完璧にこなしているように見える。そして、そのような人を見ると、才能の違いだと思い込んでしまいがちだ。しかし、本当にそうなのだろうか。
仕事が出来る人ほど、手を抜くのが上手い
仕事ができる人は、すべてを完璧にこなしているのではない。苦手な分野も、できないこともある。しかし、それでも仕事ができるのは、うまく手を抜く方法を知っているからだ。
「手を抜く」と聞くと、抵抗感を抱く人も多いだろう。しかし、自分の限界を知り、そのなかでどのように仕事に取り組むかを決めることで、結果的に仕事を上げることができる。
例えば、自分の苦手な分野の仕事は、自分が数時間かけて取り組むよりも得意な人に任せて数十分で終わらせてもらった方が効率が良い。そこで節約した時間を重要度の高い仕事に回して取り組めば、必然的に仕事の質は上がるはず。仕事ができる人はうまく手を抜いて、力を入れるべきところへ力をいれているのだ。
具体的にどこでどのように手を抜くか
では、仕事ができる人はどのように手を抜いているのだろうか。具体的に3つの方法を見ていこう。
①自分と周囲の人の得意・苦手分野を知り、苦手な分野の仕事は得意な人に任せる
効率よく手を抜くためには、まず自分の苦手分野と得意分野を知る必要がある。しかし、自分は何が得意で何が苦手なのか分からない人もいるだろう。その場合は、同僚や上司から客観的な意見を聞いてみるといいかもしれない。
次に、周囲の人の苦手分野と得意分野を知っておく必要がある。というのも、相手に仕事を任せたい時、その人の苦手分野と得意分野を知っていると、誰に任せれば良いか分かるため、効率的に仕事を運ぶことができる。誰に任せるのが最善かを知るためにも、普段から会社内でのコミュニケーションを大切にしておくべきだ。
②仕事の重要度・成果の度合いを確認し、自分のエネルギー配分を調整する
人が持つエネルギーと時間は有限である。そのため、全ての仕事を完璧に行おうとするとパンクしてしまうことも。パンクせず仕事をこなすためには、自分に任せられた仕事の重要度と求められるクオリティを正確に把握し、自分の時間とエネルギーをうまく配分することが必要だ。そのためにも、いきなり仕事に取り組むのではなく、仕事の優先順位を上司に確認、または自分で決めてから取り組むと良い。
③限られた時間をどこに投資するかを考える
働いていると時間の感覚を失ってしまいがちだ。しかし、実際に人が持っている時間は1日24時間と限られている。その限られた時間を、何に使い何に使わないか、という感覚を持つことで、自然と効率よく仕事をこなすように考えれるだろう。
真面目な人ほど、「自分の仕事はすべて自分が完璧に仕上げなければならない」と思っているだろう。しかし、それでは仕事も自分も行き詰まってしまいかねない。手を抜くことも、仕事をうまく進める上での1つの方法だと考えてみてはどうだろうか。
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