グローバル化の時代、英語は社会人にとって必須スキルとなりつつあります。しかし、英語が出来たとしても親密なコミュニケーションを取ることは難しい。それは、海外の文化や価値観などを理解しきれていないことが原因かもしれません。
海外に複数の支社を持つレッドホースコーポレーションCEOである川崎貴聖氏によると、文化や価値観といった多様性を受け入れることが非常に重要なのだそう。今回、川崎氏が書いた『異質を巻き込む力』から、「常識」と「多様性」について一部をご紹介します。
「日本の常識」を「世界の常識」として適用してはいけない
日本は移民が少ないことから、異なる常識を持つ人と触れる機会が少なく、同質的になりがち。特に、日本の企業は世界的にみると稀な事例主義であり、新しい企画に対して「事例が無ければは採用しない」といった風潮もあるようです。
先進的な考えよりも、安定した「常識」にとらわれてしまうことは、価値観を狭めてしまうことに繋がります。
海外の異文化と触れるにあたって、「常識」(と思っていたこと)が通じないこともあるでしょう。全く異なる文化に触れた時、その場では失敗してしまったとしても後に笑い話にできる程の心の余裕を持つことが重要です。
「多様性」を受け入れることが自己の成長へ繋がる
「常識」にとらわれていては、その範囲の中でしか成長することはできません。自分にとって「異質」と思えるものでも、そういった多様性を受け入れることが成長に繋がると著者は述べています。
多様性を受け入れるということが価値観と視点を広げるきっかけになるため、自分の限界を超えたものを実現可能にすると言い換えられるでしょう。
しかし、一点だけ注意が必要です。それは、多様性を受け入れるように自分を演じてしまうということ。本心でなければ、相手にとって不自然に受け止められてしまいます。
そうならないためにも、周囲からの期待と自分の意思との間にギャップがあるのならば、そこを埋める努力をすることが必要です。すると、演じること無く、素の自分で多様性と向きあうことができるようになります。
言葉だけではうまくいかないグローバル時代のコミュニケーション、多様性を受け入れることが重要です。
『異質を巻き込む力』では、今回ご紹介した「異質」な価値観や文化と触れるために必要なことが、さらに詳しく書かれています。気になった方はぜひ手にとってみては?
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