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シミュレーションでスキルが身につく!? 『究極の判断力を身につける インバスケット思考』

Haruka Sato

2014/12/18(最終更新日:2014/12/18)


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出典:s3.amazonaws.com
 
 「やりたいことが多すぎて、時間が足りない!」仕事でも、プライベートでも、こんな風に感じた経験がある方は多いのでは?

 日本のインバスケット・コンサルタントの第一人者として国内外で活動する鳥原隆志氏によれば、インバスケットというシミュレーションゲームを行うことで物事を順序立てて処理する能力が鍛えられるそう。

 今回は、鳥原氏の著書である『究極の判断力を身につける インバスケット思考』から、インバスケット・トレーニングについて学んでいきます。

インバスケットとは?

 インバスケットは、架空の役職や人物になりきって、制限時間内に未処理の案件を的確に処理していくゲームです。

 「火事場の馬鹿力」という言葉が表すように、人間はある厳しい状況におかれて初めてその潜在能力を発揮することができると言われることがあります。インバスケットを通して、「火事場」にいるという状況を作り出し、自分の本来の能力を引き出す事が可能となるそう。

 実際に一流企業の管理職登用試験にも利用されていることから、処理能力を鍛えるトレーニングとしてだけでなく、自分にはどのような力が備わっているのかを確かめるツールとしてもインバスケットは有効だと言えそうです。

ロッカー更新のクレーム、どう対応する?

 ここで、本書で扱われているインバスケットの内容を1つご紹介します。

 あなたは売れ行き不振部門の業績を立てなおした実績を買われ、ある洋菓子チェーン店の店長に抜擢されました。あと1時間で店を出なければならないというタイムリミットの中で、処理すべき案件が20個あります。

 その内の1つが、他部門のロッカーだけが更新されたことに対する、ある従業員からのクレーム。これはどのように対応すべき問題なのでしょうか?

 もしここで「ロッカーが古いから不満なのだ」とだけ考えたならば、解決方法は新しいロッカーの注文となります。しかし、「実は従業員にはもっと根本的な不平不満があり、それがこのような形で表面化したのだ」と考えれば対応も異なってくるはず。

 このように、本書では物事の様々な面からの見方を提示しており、処理の仕方や優先順位の決め方を、実践を通じて学ぶ事ができます。


 仕事と私生活、それぞれで異なる用事がある人は多いはず。インバスケット・トレーニングで処理能力を鍛え、生活をさらに充実させてみてはいかがでしょうか?


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