多くの人は、人と対立するのを避けてしまいがちである。そのため、自分の考えと合う人としか付き合わなかったり、対立しそうな人を避けたりしてしまう。もちろん、和を重んずる心は大切だが、意見がぶつかり合うことが無ければ受ける刺激も少なく、自分自身の考えを刷新できないのではないだろうか。
対立関係を避けることは視野を狭くする
意見の裏側には必ずその根拠がある。その根拠を知らずに対立関係を避けて、相手を無視することや話を聞き流すことは、あなたの視野を狭めることに繋がる。
視野が狭まると、偏った見方でしか物事を判断できなくなってしまう。それはあなたの仕事や信頼にも影響を及ぼしてしまうだろう。
良い対立関係を築くことのメリット
対立関係と一口に言っても、相手をただ否定するという訳ではない。相手の意見を聞き入れて考えた上で、自信の反論を述べることが良い対立関係と言える。では、その良い対立関係を築くことのメリットを2つに分けて見て行こう。
①自分の考えをブラッシュアップすることができる
一度自分の考えが型にはまって落ち着くと、そこから「本当にこれで正しいのか?」と考え続けるのは難しいもの。自分とは正反対の意見を持つ人と意見交換をすることで、自分の意見を客観視することが大切だ。相手と自分の考えの違いを比較し、その上で自分はどのような考え方をするのか、とより深く巡らせれば、自分の考えを磨き上げることが出来る。
そうして磨き上げられた考えは、話した時に重みが伴うようになるものだ。
②自分の意志決定の助けとなる
一生に一度とないような、大きな意思決定をしなければならない時、「本当に自分はこれでいいのか?」と迷ってしまうこともある。そのような時、自分と対立する意見を持っている人を傍に置いておくと、意思決定の助けとなる。「逆に不安になるんじゃないの?」と思われてしまいそうだが、実はそうではない。
人は、相手からの反論に対して意見を出し、「相手が反論できない」という状態になった時、「自分は間違っていない」という自信を得ることが出来る。それ故に、あえて対立した意見を持つ人の話を聞くことは、自分の考えをまとめる上で、大きな意思決定の助けとなるのだ。
多くの人は対立することを無意識に嫌なものだと捉えて避けてしまいがち。しかし、良い対立関係は、自分の考えを深めるために大切なものだ。対立することを過度に恐れず、対立した意見を持つ人と付き合ってみてはどうだろうか?
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