組織には「リーダー」と「リーダーについていく人=フォロワー」がいる。多くの場合チームワークの中で取り上げられるのは「リーダーシップ」だが、良い組織作りに必要なのは、本当にリーダーの力だけなのだろうか。
チームに不可欠な「フォロワーの力」
様々な場面や時代の流れによって、多様なリーダー像が生まれている一方で、リーダーについていく「フォロワーシップ」こそが大事だ、と考える動きが生まれてきている。
確かに組織を率いていくのはリーダーだが、チームはリーダーとフォロワーの相互的なコミュニケーションから成立するため、リーダーシップだけで組織を良くしていくのでは不完全だ。また、「こうした組織にしていきたい」という思いをそれぞれが持っているならば、リーダーだけがそれに対して働きかけるのではなく、全員が能動的に働きかける方がより良い組織作りに効果的である。
良いフォロワーの心得
では、「良いフォロワー」になるためには、どのようなことに気をつければ良いのだろうか。
信じることを諦めない
リーダーに対して、不満や不安がつのることもあるだろう。しかし、そこで投げ出してしまっては良いフォロワーにはなれない。自分がついていくと決めたリーダーに対して、最後まで自分ができることに取り組み、組織に貢献していこうとする気持ちが大事である。
伝えることをためらわない
不満や不安に耐えて黙ってリーダーについていけばいいというわけではない。不満や不安を、リーダーに随時伝えていくことが非常に大事になる。リーダーに間違いがあれば指摘する、リーダーの意見をより良いものにする。これらはフォロワーが積極的にコミュニケーションを取ることで果たすべき役割である。
エネルギーを傾ける
上記2つの項目にも通じるが、チームに所属する以上、自分に割り振られた仕事にしっかりと取り組み、チームの前進に貢献する必要がある。チーム全員が「自分がこのチームを前進させていくんだ」と思うことが強い組織の形成につながる。
フォロワーを動かすのはリーダーの仕事だが、リーダーの仕事の価値をさらに高めるのはフォロワーの仕事でもある。チームにおいて、良い組織作りはどんな時もチームの誰であっても人任せにすべき部分ではないのだ。フォロワーシップを意識して、組織を向上させられるフォロワーになろう。
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