人それぞれ異なるのが価値観。自分の軸をもつことは大事ですが、完璧を求めすぎたり、自身の価値観を相手に押しつけたりする人は、逆境に直面したときにストレスを強く感じやすいと言われています。
習慣化コンサルタントの古川武士氏によると、特に上記のような特徴をもつ人はマイナス思考に陥ったときに抜け出すことが難しいよう。今回は著者の『マイナス思考から すぐに抜け出す9つの習慣』という本から、マイナス思考に陥りやすい人のために、そこから抜け出しやすくなるための考え方のヒントをお伝えします。
自身に宿るルールを見直す
私たちは、例えば「完全であれ」「泣いてはいけない」などといった、たくさんの自分ルールを持って生きています。これらのルールは、小さい頃に親や先生に言われた経験から定着していることも非常に多いでしょう。
自分ルールは、高いレベルの自分を維持できるというメリットもありますが、デメリットもあります。それは、自分ルールに合わない限り「ダメ」「NG」と判断して自分を責め、自己評価や自己肯定感を下げてしまうこと。
ストレスの元となる自分ルールが何かあるか考え、減らしていくことで、必要以上に自分を責めるループからは脱出することができます。
価値観の違いは、個性であって優劣ではない
人は、自分と似ている価値観を持つ人は好きになりやすいですが、考え方や価値観が違う人には好意を持ちにくいです。それ自体は仕方のないことですが、違うことを許容できないとストレスになってしまいます。
もし、「こうするのが常識で、その考えは間違ってる」と言葉にすることが多ければ、自分と違う価値観を持つ人は劣っていると思っていないか自身を見直すことが必要です。価値観には決して優劣はなく、違いは単なる「個性」に過ぎません。
白か黒かではなく、グレー
物事に対して、「完璧かゼロか」でつい考えてしまいがちですが、100%でなければ0
%という考え方だと、多くのことがダメとなってしまいます。100点を取るのは結構難しいです。そこで、「このくらいはできた」というグレーの存在を認めてみてはどうでしょうか?
例えば、「早起きしよう」と決めたとして、一週間のうち3日しかできなかった場合、白か黒かだと「全然ダメだった」という評価になります。しかし、3日は達成していますから、実際はゼロではなく3/7です。そこで翌週に5/7を目指せばステップアップとなりますし、そう考えると気持ちもグッと楽になるでしょう。
特にピンチのときは誰でもマイナス思考に陥りやすいもの。しかし、それも自身の考え方1つで脱却することができそうです。何よりも固定概念にとらわれないことが大切なのかもしれません。
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