ウェアラブルデバイスの先駆けとも言える「Google Glass」。出た当初は熱狂的なブームで非常に入手も難しく、まさに次世代型ガジェットとして名を馳せました。ですが、プロジェクト創始者の退社や、開発企業の減少など度重なるトラブルにより今では当時の勢いを失っています。
しかし、『Wall Street Journal』が報じたインテル製チップ搭載というニュースによって、「Google Glass」の巻き返しを感じさせるものでした。
全てを一新し、新たなデバイスとして生まれ変わるか
「Google Glass」は、今までTI社(テキサス・インスツルメンツ)製の内蔵チップを使用していましたが、TI社は「Google Glass」の発売後すぐにスマホ事業から撤退してしまい、OSのアップデートをすることが困難という事態になってしまいました。
それが原因で、最新のAPIやメモリ管理性能が発売当初のまま変わらず、動作が遅いのにバッテリー消費が激しいという最悪な状況に。これを問題視したGoogleは独自にOSのアップデートを敢行しましたが、機体が熱暴走したり、動作が今まで以上に重くなったりと完全に裏目に出てしまうという結果になりました。
完全に意気消沈してしまった「Google Glass」ですが、未だコンシューマー向け正規版の販売を諦めておらず、インテル製チップに切り替えることで処理速度向上やAPIの追加など機能の向上が期待されます。
また、今後バッテリー問題やさらなる処理速度向上、値段の問題などが解決されてフォルムが一新されれば、再び隆盛する可能性もあるでしょう。
「Google Glass」は、インテル製チップにより新たなデバイスとして生まれ変わり、再び勢いを取り戻すことができるのか。新バージョンに期待したいところですね。
Google Glass Deal Thrusts Intel Deeper Into Wearable Tech
Intel will supply the electronic brains for a new version of Google’s Glass device expected next year, replacing Texas Instruments processors, in a push by the semiconductor giant into wearable technology.
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