どんなに優秀なメンバーが集まっても、結果が出ない時もある。それは、それぞれが自分の持ち味を発揮できなかったということが大きく関わってくる場合が多い。それほどチームでの仕事では、それぞれが自分の実力を発揮するということが非常に大事なのだ。
しかし、それぞれの相性によって個性を活かし合う関係になれなかったり、そもそもお互いの能力を適切に把握できていなかったりすることが多々ある。
お互いの強みを活かすためには、まず相手の強みを把握することが必要だ。個人の強みを把握するためのツールとして、有効なものが「ストレングス・ファインダー」である。
強みを知るツール「ストレングス・ファインダー」
「ストレングス・ファインダー」のテストを受けると、どのような結果が出るのか。また、その結果をどのように活かしていけば良いのか。以下でそれらを説明したい。
診断される強みは全部で34種類。その中から自分の強みが5つ表示される。その強みは4つのグループに分けられていて、大きくそれを把握することで自分の強みが見えてくる。
実行力の資質
物事を成し遂げる上で、必要な考え方やスタンスを持っている人。
このグループに入る強み:アレンジ、回復志向、規律性、公平性、慎重さ、信念、責任感、達成欲、目標志向
影響力の資質
人に対しての影響を与えること(人に対して勝ちたい=競争性、多くの人と関わりたい=社交性など)に強みを持っている人
このグループに入る強み:活発性、競争性、コミュニケーション、最上志向、自我、自己確信、社交性、指令性
人間関係構築力の資質
グループでより大きな結果を生み出す際に必要な考え方やスタンスを持っている人
このグループに入る強み:運命思考、共感性、個別化、親密性、成長促進、調和性、適応性、包含、ポジティブ
戦略的思考力の資質
深く物事を思考する際に必要な考え方やスタンスを持っている人
このグループに入る強み:学習欲、原点思考、収集心、戦略性、着想、内省、分析思考、未来志向
偏っていることが悪い訳でも、強みが分散していることが悪い訳でもない。すべての結果がそれぞれの強みであり、大事なのはその強みを活かすことである。
ストレングス・ファインダーでつくる強いチーム
これらの強みをメンバー全員が把握していれば、それぞれの強みを活かした関係性を築くことができる。
問題解決においても、強みを把握していれば、それぞれがより実力を発揮することが可能となる。例えば、問題を突き詰め解決策を考える時には「戦略的思考力の資質」を持った人が、決断を迫られる時には「実行力の資質」を持った人がその強みを活かしてチームを導いていくことができるのだ。
また、決断を迫られる時、人を巻き込む力が弱いと自覚していて、チームの中に「人間関係構築力の資質」を持っている人間がいれば、自分の弱みを補ってもらうことが出来る。逆の強みを持っている人は自分と合わないという訳ではなく、自分を補ってくれる存在なのである。
強みを活かし合えば、高い目標にも挑戦できる。
自分の強みを知っていれば、チームの中でも自分の力を発揮しやすい。また、チームのメンバーの強みを知っていれば、強みをさらに引き出すために働きかけることもできるだろう。チームで仕事をすることにおいて、自分や他人の強みを正確に把握していることは大きな利点となる。
それぞれが自分の強みを把握して振る舞うことが出来るチームを作れれば、今まで挑戦したこともなかった高い目標の達成に近づけるかもしれない。自分や仲間の強みをストレングス・ファインダーで把握し、チームで、今よりも高い目標に取り組んでみてはどうだろうか。
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