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自分で限界の壁を作るな。仕事を無我夢中で取り組む人が急成長するワケ

田部貴紀

2015/01/02(最終更新日:2015/01/02)


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自分で限界の壁を作るな。仕事を無我夢中で取り組む人が急成長するワケ 1番目の画像

 頑張ったほうが成果が出る、そんなことは当たり前だ。でも、自分がビジネスパーソンとしてきちんと成長できているか不安に思ったことのある人は、もう一度自分の頑張りについて思い返してみて欲しい。

 あなたは夢中になって仕事に取り組むことができているだろうか。「自分は効率よく仕事をしているから長時間働く必要はない。」「圧倒的な成果は出ていないが、しっかりとしたプロセスを踏んでいるから正当化できる。」そんな風に考えているのでは?

 もちろん、これらは正論だ。何も間違ってはいない。しかし、無我夢中になって泥臭く最後までやり切ることは人を大きく成長させる。 その成長は、しっかりと計画立てて取り組んだ時よりも遥かに大きいものとなることさえある。

なぜ人は自分を正当化してしまうのか?

 人は本能的に、自分の行動が後の自分の思考に影響を及ぼすことを考慮してしまう。本能が脳を抑制してしまうのだ。例えば、この商品を購入してこんなメリットがあった、と自分に都合の良いような理由を見つけようとした経験があれば、それも正当化の一つである。

 これだけ仕事を頑張っているから大丈夫、少しは成果が挙がっているから大丈夫というような安心感を得るために、人は自分の行動を自己正当化してしまいがちだ。

一生懸命、仕事をしてはいけない

 しかし、自己正当化し続けてしまっては、仕事で急成長することはできない。仕事中に「一生懸命、仕事をしている」「無我夢中に取り組んでいる」という人もいるだろう。だが、一生懸命と無我夢中は根本的に意味が異なる。
 
 表面上は、ある物事に集中するという点で同じ意味だが、一生懸命は、何かストレスを抱えていても、それを振り切って必死に物事に取り組む状態。一方で、無我夢中はストレスをストレスだと感じずに、我を忘れるくらい夢中になって物事に取り組む状態のことである。気持ちの上で取り組み方に違いがあるのだ。

 なので、仕事をする上では一生懸命仕事をしてはならない。むしろ無我夢中で仕事をした方がいい。どんなに端から見て辛そうだなと思われていても、やっている本人は楽しんで目の前のことに打ち込んでいるのだ。

なぜ無我夢中でやると成長できるのか?

「苦しさ」や「一生懸命」「必死」でやっている人は、「無我夢中」「リラックスした集中」でやっている人にはどうしたって勝てない」

出典:為末大の名言 厳選集 - 名言DB

 そのため、目の前の仕事に険しい顔で一生懸命取り組む人よりも、顧客に喜んでもらうため、という思いで無我夢中に取り組む人のほうがいい結果が生まれる。気持ちの面で余裕があるからだ。

 時に無我夢中に仕事を楽しんでやる人が急成長を遂げる。たとえ本人が一生懸命仕事に取り組んでいると言っても、「無我夢中」で仕事に打ち込んでいる人に勝つことはできないだろう。
 

 自分は努力している、一生懸命仕事をしていると言うのは、誰しもがそう思うことであろう。しかし、時に無我夢中に泥臭く最後までやり切ることは人を大きく成長させる。 その成長は、しっかりと計画立てて取り組んだ時よりも遥かに大きいものとなるだろう。

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