営業やプレゼンで、緊張のあまり頭が真っ白になって話せなくなった経験は誰しもあるはず。多くの人は「間が空く」ことを、無条件に恐ろしいことだと思い込んでいる。
間が空くことを恐れると、話下手になる
間が空くことに対して「怖い」「苦手」という感情を抱く人は多い。普段は普通に話せる人でも、沈黙を恐れるあまり余計なことを喋ってしまったり、沈黙に対してパニックを起こして更に頭が真っ白になってしまったり、といったことも。その結果トラブルに繋がって、悪循環に陥ってしまうこともよくある。
そして、多くの人はその悪循環の原因を「間が空いてしまうこと」だと思ってしまうが、実はそうではない。真の原因は「間が空いてしまうのが怖い」というあなた自身の気持ち。そのため、悪循環を防ぐ為には「間が空くことを怖がらない」ことが最善の策である。
話し上手は「間」を恐れず、上手く利用している。
「話し上手」と聞くと、饒舌で話が途切れないような人を思い浮かべがちだ。しかし、意外にも本当に話し上手な人は、「間」を恐れず上手く利用しているもの。
話し上手な人は、話す前に2、3秒の間を置いてから話し出すようにしている。その時に気を付けるべきは、「あー、えー、その、えっと」など、無意味に口を動かさないことだ。このような行動は、自分の動揺から、上手く間を利用することをできなくする。
間を置く2つのメリット
実際に間を置くことには大きく2つのメリットがある。
①自分を落ち着かせる時間をとることで、話すべきことを話せるようになる
沈黙を恐れていると、間が空いた時に焦って余計なことを喋ったり、逆に話すべきことを話せなかったり失敗をしてしまいがち。そこであえて間を置いて、「間が空いたのではなくて、自分が置いたんだ」という意識を持つと、自分を落ち着かせることができる。落ち着いて考える時間が出来ることで、話すべきことをきちんと相手に伝えることができるようになる。
②『何を言うのだろう』という相手の興味を沈黙で引き出すことが出来、印象に残しやすい
例えばドラマの中で、それまで喋っていた人が黙ると「今この人は何を考えているのだろう」「どんな気持ちなのだろう」と興味が湧いて印象に残りやすいもの。それと同様に、沈黙は相手に「この人は今何を考えているのだろう」と考えさせ、印象に残しやすくする効果がある。
「間が空く」ことを極端に恐れすぎると、更に状況が悪化してしまう。逆に「間が空く」ことは、自分を印象的に演出する1つの手段だと捉え、上手く活用してみてはどうだろうか? 間が空く事を恐れない、それは話し上手の道に繋がっているはずだ。
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