毎日忙しいビジネスマンにとって、24時間をどう使うかは大きな課題。仕事終わりに今日1日をゆっくり振り返って日記をつける時間を作ろうなんて、なかなか思えないのでは?
でも、日記をつけることで仕事が楽しくなるとしたらどうでしょう。認知心理学を専門とする教育学博士である海保博之氏は、継続的に日記を書くことによって、失敗するパターンから脱出、さらには目標の達成が可能になり、仕事がより楽しくなるという利点を挙げています。
今回は、仕事を楽しくする日記の活用法を海保氏の著書『仕事日記をつけよう』から見ていきます。
最初のページに目標を書く
仕事に活かせる日記を書く上で最も大事なポイントが、ノートの1ページ目に必ず「目標」「理想」を書くということ。これを毎日、日記を書くときに確認します。
ここでの注意点は以下の3つです。
・目標は、ささやかでも壮大でもよい
・思うことを素直に、いくつでも書く
・変わるたび、思いつくたびに追加・消去してよい
目標や理想を頭の中だけに置いておくと、新たな情報にかき消されてしまいがちです。常に特定の場所に目標等を書き、目にして意識することで、自然と達成に向けての行動が行われていくということです。
失敗を記録する
失敗を記録する事で、その失敗を克服するというのも日記の効用のひとつです。
失敗してしまったことをわざわざ書き残すというのは、なんだか嫌な感じがするかもしれません。しかし、書くときに前後関係を意識し、その過程で失敗の要因に気づく事ができれば、今後はそこに注意するだけで同じ失敗をしなくなります。
人はどうしても時間が経つと忘れてしまうもの。日記をつけることで意識化・記録化し、同じ失敗の繰り返しを防ぐことが可能となります。
日記を読み直す
日記は記録するためだけではなく、読み返すためのものでもあります。
また、日記を読み返したときに目に止まる言葉が、その時々の現在の自分の問題意識を表しています。以前メモしておいた言葉が、最善策のアイデアを引き出してくれるかもしれません。
こまめに日記を書くことで、目標に向けてどれだけ進歩してきたかを客観的に振り返ることも可能となり、自然と自信もついてきそうです。
本書では、他にも「絶対他人に見せない」「仕事を始める前に書く」など、仕事日記を書く上でのポイントが紹介されています。気になった方は手に取ってみてはいかがでしょうか?
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