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街中に空白の看板が多いのはなぜ? ーー ビルの看板が利用されない驚きの理由をホリエモンが解説

野口直希

2014/12/08(最終更新日:2014/12/08)


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 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。ここでホリエモンが、ビルなどに設置されている看板が空白のままである理由を語ります。

 街で目にする広告主のいない空白の看板。なぜ、そのような看板が多いのでしょうか? 看板業界の問題点がどこにあるのか、考えたことはありますか? 

「アナログの方が陳腐化しないケースもあるよね」

 「堀江貴文のQ&A vol.407〜屋外広告を最大限活かす!?〜」で取り上げた質問は、「空白になっている屋上看板や壁面看板を良く見かけます。近年ならデジタルサイネージ(電子看板)にすれば広告費の低減や機会損失の改善が望めると思うのですが、あまり行われていないということは何か別の課題があるのだと思います。堀江さんは、屋外広告媒体の改善をどう考えますか?」というもの。

 この質問にホリエモンは、「単純に思い切った投資ができないのが最大の原因かな。デジタル技術は進化が激しいので、減価償却する前に機材を変えないといけないという理由もある。もっと表示デバイスの価格が安くなれば、ビジネスチャンスは広がるんじゃないかな」と回答。

 最近になり、「4K」の映像を表示できる電子看板などが登場していますが、半年後にはさらに最新の技術を搭載した電子看板が登場することも考えられます。そうなった場合、購入費用に見合うだけの広告掲載をする前に、最新技術の看板に変更しなければならなくなってしまいます。

 そういった観点からホリエモンは、「それだったら一度ペイントしてしまうだけの既存の看板の方が、逆に陳腐化するリスクが少ない」と言うのです。

空白の看板が多いのは、広告によってテナントが入りにくくなるから

 むしろ、空白の看板が多い理由は、広告を表示することでテナントが入りにくくなることにあるそう。ホリエモンは、「テナントの中には、ピンク系や消費者金融の看板が設置されたビルを利用したくない人も多い」と語ります。

 テナントが入らなければ、ビルのオーナーとしては本末転倒。そのため、オーナーがあえて断っている場合があるのです。

 どんな産業でも、必ずしも最新技術を利用すればいいというわけではありません。とは言っても、看板産業にまだまだ改善の余地があるのは事実。今後は広告主とビルのオーナーの意向をマッチングさせることが一つの解決策となっていくかもしれません。
 
 「堀江貴文のQ&A vol.407〜屋外広告を最大限活かす!?〜」では、ホリエモンが看板ビジネスの現状とこれからについて話します。いつも目にする看板の新たな一面を知れば、街を見る目がまた違ったものになるかもしれませんね。


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