日本人の「ヘルスリテラシー」が欧州に比べ低いことが調査で明らかになった。日本人の約半数の人が医師の説明を理解することが難しいと感じ、日本人の約8割以上のヘルスリテラシーが不足していると判定された。
ヘルスリテラシーとは?
「ヘルスリテラシー」とは、健康・医療に関する情報を入手・理解・評価・意思決定する能力のことを指し、これが高い人は自身の健康をマネジメントする能力が高いと言える。
ヘルスリテラシーが高ければ、医師の説明が理解しやすいだけでなく、医師へ適切な質問をして知識を補ったり、自己管理能力を高めたりすることが出来るため、病気の予防や治療がしやすくなる。
企業で導入進む
日本ではまだあまり知られていないヘルスリテラシーという言葉だが、ヘルスリテラシー教育を導入している先進的な企業も存在している。
大手化学メーカーの花王では、「人材育成」として社員の健康づくりを行っている。具体的には生活習慣等の問診票を作成し、その結果をデータ化、さらに正規社員化した産業看護職が助言をするという取り組みを実施。ヘルスリテラシーの高い人材を育成することが目標だ。
こうした取り組みは徐々に広まりつつあるとされるが、今回の調査結果を見るとまだまだ不足していると言わざるを得ない。
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