ビジネスパーソンの悩みのタネ、プレゼンテーション。苦手意識を持っている人も多いのでは? プレゼンはただ乗り切ればいいというものではなく、評価をされなければ意味がありません。そこで大事なのが、相手に「伝わる」こと。ですから、良いプレゼンは自分の表現が相手にどう受け取られるかを知ることから始まります。
事実がぼやけると伝わりにくい
自分のプレゼンに自信を持てないと、曖昧な表現を使ってしまいがちです。例えば、「約」「およそ」「かなり」などといった言葉。しかし、このような表現を多用すると、聴き手には事実が明確に伝わらず、分かりにくいプレゼンになってしまいます。
また、伝えたい気持ちが先行して大げさな表現を多用してしまうことにも注意が必要です。大げさな表現はすぐに聴き手に感じ取られます。興味を持ってもらおうと大げさな表現を使ってしまうと、プレゼン内容が伝わりにくくなるだけでなく、信憑性が下がり、聴き手の興味をも損なわせてしまいます。
伝わるプレゼンにするためには、曖昧な表現を避けて事実を話すことが大切です。曖昧な表現の代わりに人数や金額などの数字、人名や会社名などの固有名詞を具体的に出すだけでも伝わりやすくなります。例えば、「幅広い世代」は「20~50代」、「およそ3年」は「2年10カ月」といった具合です。「約300人」も「305人」と数字を適切に伝えることで、情報の信頼性に繋がります。
事実を正確に伝え、事実と感情を分ける
また、事実と感情を分けて話すことも大切です。「かなり良い」「やっと出来た」など感情を入れて話してしまっていませんか? このような感情表現は主観的であることが多く、聴き手の納得感を下げてしまいます。
どうしても自分の感情を伝えたい場合は、事実の部分と切り離して伝えるように心がけるべきです。「私は~だと思っています」といったように誰の感情であるかを明確にして話します。プレゼンをする際は常に第三者の視点を持って、事実なのか感情なのか冷静に判断して話すことが大切です。
自分の言葉で伝える
伝わりやすいプレゼンのコツは「自分の言葉で伝える」こと。プレゼンする内容を十分に理解出来ている人は、暗記したり単なる説明になったりせず、自分が本当に思っていることを話せるはず。
電通を経て、現在ターゲットメディアソリューション代表取締役として活躍している吉良俊彦氏もプレゼンについて以下のように語っています。
プレゼンテーターは誰よりもプレゼンの内容に確信を持っていなくてはなりません。本人が本当に考えていることを伝えようとするプレゼンは分かりやすいだけでなく、聴き手にとってより魅力的なプレゼンに映るはず。
「伝える」ことと「伝わる」ことには、大きな差があります。プレゼンの失敗の多くは「伝えたつもり」になっていることにあるのです。
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう