みなさんは、社内で円滑なコミュニケーションを取れていますか?
組織で仕事をする上で、作業効率を左右してしまうのがコミュニケーション。「コミュ力」に自信の無い人にとって、社内でのコミュニケーションは悩みの種となっている方も多いのではないでしょうか。
実は、コミュニケーションは生まれつきの能力やセンスではなく、ちょっとした方法で簡単に円滑に行うことができるようになるそうです。
今回は、『その一言で現場が目覚める』という本から、組織の仕事意識を改善するためのコミュニケーション方法をご紹介します。
改めて見直す「報・連・相」
仕事におけるコミュニケーションの基本中の基本といわれる「報・連・相」。普段から意識していないと、曖昧になることもしばしばありますよね。著者によると、当たり前すぎて怠りがちな「報・連・相」こそ最重要なのだそう。
「報告」は、上司の指示に対して応答するもの。つまり義務のコミュニケーションです。
「連絡」は、指示ではなく自らの意思で何かを伝えるというもの。これは、自主的なコミュニケーションです。
「相談」は、特定の相手に聞いてもらいたいことを伝えるというもの。お互いの信頼ありきのコミュニケーションです。
特に報告と連絡は曖昧になりがちなので、このような定義を組織全体で共有する必要があります。そして、実践する際はリーダーもメンバーも素早い反応を心がけるようにしましょう。素早く反応することで、組織全体の仕事への意識を改善することが出来るからです。
組織のリーダーが意思決定をスムーズに行うためには
「報・連・相」を主体としたコミュニケーションだけでは不十分な場合もあります。それは、一人一人の意欲や意見対立など、個人間のコミュニケーションに関する点です。
それらを解決するため、組織のリーダーに必要なスキルが「葛藤処理スキル」と「クリティークスキル」です。
葛藤処理スキル
葛藤処理スキルというのは、コミュニケーションを阻害する「外的葛藤」「内的葛藤」を解決するもの。
「外的葛藤」は、人間関係の対立などが挙げられます。これに対してリーダーは、メンバーの意見を理解し、討論させる場を作り、最終的な意見を調整します。
「内的葛藤」は、リーダー自身の内面にある動機や欲求、感情の葛藤のこと。これを解決するためには、人や本から学び、様々な体験をすることで知識のストックを増やすようにします。
クリティークスキル
「クリティーク」とは、組織の行動の見直しと改善をする行動のことです。具体的な方法としては、組織のメンバーに対して適切なタイミングで「褒める」「叱る」などが挙げられます。
「褒める」と「叱る」が適切に行われると、メンバーはそれぞれが自立し、自然と成長していくでしょう。
コミュニケーションの基本である「報・連・相」を改めて組織で確認してみると、メンバーの意識が改善されるかもしれません。そして、個々人に対してリーダーの働きかけを意識することで、さらにコミュニケーションの取りやすい環境を作ることができるでしょう。
今回ご紹介した『その一言で現場が目覚める』では、組織内のコミュニケーションだけでなく、組織の外(外部の人)とのコミュニケーション方法についても詳しく紹介されています。気になった方は、ぜひ読んでみてください。
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