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情報・知識はもういらない。これからは『行動格差の時代』

Manabu Kuramoto

2014/11/20(最終更新日:2014/11/20)


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by kennymatic
 
 社会において、知識や情報といったカテゴリは重要な位置を占めてきました。しかし、インターネットを通じてあらゆる情報にアクセスできるようになった今、重要なものは移り変わりつつあるようです。

 『行動格差の時代』という本によると、現代社会で優位に立てるかどうかは、どれだけ「行動」したかにかかっているとのこと。この行動格差の時代に必要な8つの力をご紹介します。

挫折を乗り越える8つの力

今我々が迎えているのは、明らかに「行動格差」の時代である。

出典:遠藤功,山本孝昭 (2013) 『行動格差の時代』

 今求められているのは、自らの意志で「行動」し直接「経験」を積むことです。行動すれば必ず挫折を味わうことになりますが、挫折は私たちを鍛え、強くしてくれます。成功は、挫折というプロセスを踏むことなしには手に入らず、その挫折を乗り越えていくためには「8つの力」が必要です。

1. 捨てる力

 人生には様々な限度というものが必ずあります。限られた経営資源や時間を有効活用するためにも、自分にとって優先順位が相対的に低いものを「捨てる」ことは欠かせません。

2. 迷う力

 重大な意思決定に関われば、ときに「迷い」が出るのは当然です。そんなときには、自分の意見を寝かせることが有効です。しばらく先延ばしすることで、違う視点で吟味することが可能となります。

3. 忘れる力

 記憶は「事象」と「事象に付随する主観」の2つの要素から成り立っています。事象だけの記憶はすぐに忘れてしまいますが、主観が加わった記憶は忘れにくいものです。しかし、記憶の中の主観は後から変えることが可能なため、「勉強になった」などのプラス思考へと差し替えることで、嫌な思い出や記憶を忘れることができます。

4. フラレる力

 「フラレる力」とは、フラレる体験を通じて人の情や機微の大切さ、人の本質的な知恵と感性を学ぶことです。フラレる体験が、真に成長する場と機会を与えてくれます。フラレても、選ばれなくて当たり前という考えを持つことが大切です。

5. 知らない力

 人は、全てを知ることはできません。そこで、知らないことを知らないと言える強さを持つことが大切です。「知らない」ことは、挑戦・自由な発想・学習ができるという点で価値があります。

6. 怒る力

 怒るということは「対象を持つ」、「行動に直結する」、「瞬発力がある」という3つの特性を持ちます。怒りの対象を人ではなく事象や状況に向け、素早い行動を取ることで、前向きで生産的・創造的な方向に向かえます。

7. 失敗する力

 失敗には様々あります。日々の失敗から謙虚に学び、時代や物事の流れを読み解く力を養わなければなりません。能力不足による失敗と、タイミングを見誤った失敗を混同しないことが大切です。

8. 落ち込む力

 高い目標に挑戦するとき、必ず壁にぶち当たり、落ち込むことがあるでしょう。人は落ち込んで初めて、自分と向き合います。「落ち込む力」とは己と向き合い、覚悟を決めるとても大切な力です。覚悟を決め、愚直に進めば、必ず素晴らしい出会いがあります。

真の成長と一番の失敗

 人は、「知識を得ること(インプット)」のみで成長することは不可能であり、成長するためには「行動・実践する(アウトプット)」が必要不可欠です。学んだことを活かして当事者として行動すれば、自ずと結果という現実に向き合い、多くの壁にぶち当たることになります。そんな行動の繰り返しの中にあるのが、真の成長です。

 そして一番の失敗とは、失敗したくないから動かないという「停滞」を選ぶことでしょう。

 
 行動格差の時代では、当事者意識をもって、素早い意思決定や行動ができるかが競争のカギを握ることになりそうですね。皆さんも今回紹介した8つの力を参考に、アウトプットを心がけてみませんか?





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