「時間」は、誰にでも平等に与えられる数少ないものです。ただ、楽しい時間はあっという間に過ぎ、退屈な時間は永遠のように感じるように、時間の感じ方は状況や人によって違ってくるでしょう。
『仕事に使える 感情コントロールの技術』では、仕事とは時間管理であり、時間管理とは感情管理であることが述べられています。今回は本書から、仕事で役立つ、時間の質の高め方についてご紹介します。
カギとなるのは、自身への問いかけ方
私たちは、自身にとって望ましくないことが発生したとき、反射的にネガティブな感情を抱きます。これは、残念ながらコントロールはできません。
しかし、その先は違います。それは「自分に投げかける質問」です。自分にどんな質問を投げかけるかで、次の瞬間に抱く感情は変わってきます。例えば、「なんでそんなことを言われないといけないの?」、「なんで自分ばっかり」といった質問を投げかけると自身を悪い状態にしてしまいます。それに対して「今、自分にできる最善のことはなにか?」などの質問を投げかけることは、自分を良い状態に導きます。
一瞬落ち込んでも、すぐに立ち直って仕事に戻れる人は、次の行動に導く質問をしているものです。
先延ばしをしないための「見える化」
もう一つ、時間の質を高めるコツがあります。それは、小さな成功体験によって先延ばしのクセを治すことです。
いつでもできることを先延ばしせず、「すぐやる」、「いつやるかすぐ決める」といった習慣を身に付けると、潜在意識が「自分は決めたことができる人間だ」と認識します。その認識が気分のよさや、よい感情ををもたらし、さらには行動量を増やします。
潜在意識の中には目標達成の大小はないため、「年商1億円を達成する」という目標も「月末だから銀行で家賃を振り込む」という目標も「決めたことを実行する」という点では、まったく同じです。
「先延ばししない自分」を習慣化するためにも、いつもうっすらと心の中に残ってはいる、つい後回しにしてしまうことをノートに書き出すことが有効です。このように「見える化」をした上で、一個一個実行していくことが大切となります。
今回ご紹介した時間管理や感情管理のスキルが、仕事の中で役立てられたら良いですね!
ここではお伝えしませんでしたが、本書では「達成の度合いを高める目標設定のコツ」についても触れています。目標設定の方法、といった点でも参考にできることがあるかもしれません。
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