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時間はみな平等。でも、時間の質は違います。『仕事に使える 感情コントロールの技術』

Manabu Kuramoto

2014/11/18(最終更新日:2014/11/18)


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by iyoupapa

 「時間」は、誰にでも平等に与えられる数少ないものです。ただ、楽しい時間はあっという間に過ぎ、退屈な時間は永遠のように感じるように、時間の感じ方は状況や人によって違ってくるでしょう。

 『仕事に使える 感情コントロールの技術』では、仕事とは時間管理であり、時間管理とは感情管理であることが述べられています。今回は本書から、仕事で役立つ、時間の質の高め方についてご紹介します。

カギとなるのは、自身への問いかけ方

自分に投げかける質問の冒頭を「どうして……!」から、「どうしたら……?」に変える

出典:吉澤ゆか (2013) 『仕事に使える 感情コントロールの技術』

 私たちは、自身にとって望ましくないことが発生したとき、反射的にネガティブな感情を抱きます。これは、残念ながらコントロールはできません。

 しかし、その先は違います。それは「自分に投げかける質問」です。自分にどんな質問を投げかけるかで、次の瞬間に抱く感情は変わってきます。例えば、「なんでそんなことを言われないといけないの?」、「なんで自分ばっかり」といった質問を投げかけると自身を悪い状態にしてしまいます。それに対して「今、自分にできる最善のことはなにか?」などの質問を投げかけることは、自分を良い状態に導きます。
 
 一瞬落ち込んでも、すぐに立ち直って仕事に戻れる人は、次の行動に導く質問をしているものです。

先延ばしをしないための「見える化」

 もう一つ、時間の質を高めるコツがあります。それは、小さな成功体験によって先延ばしのクセを治すことです。
 
 いつでもできることを先延ばしせず、「すぐやる」、「いつやるかすぐ決める」といった習慣を身に付けると、潜在意識が「自分は決めたことができる人間だ」と認識します。その認識が気分のよさや、よい感情ををもたらし、さらには行動量を増やします。

 潜在意識の中には目標達成の大小はないため、「年商1億円を達成する」という目標も「月末だから銀行で家賃を振り込む」という目標も「決めたことを実行する」という点では、まったく同じです。

 「先延ばししない自分」を習慣化するためにも、いつもうっすらと心の中に残ってはいる、つい後回しにしてしまうことをノートに書き出すことが有効です。このように「見える化」をした上で、一個一個実行していくことが大切となります。


 今回ご紹介した時間管理や感情管理のスキルが、仕事の中で役立てられたら良いですね!

 ここではお伝えしませんでしたが、本書では「達成の度合いを高める目標設定のコツ」についても触れています。目標設定の方法、といった点でも参考にできることがあるかもしれません。




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