あなたは、あなた自身のことを意外と知らないかもしれません。と言うのも、「あなたの好きなこと、嫌いなことは何ですか?」と聞かれて、すぐに明確な答えが出せる人はほとんどいないからです。しかし、自分の好き嫌いを把握することは日常生活のみならず、ビジネスにおいても大切になります。
日頃、些細なことでイライラしてしまう人も、自分と向き合うことで解決の糸口を掴めるかもしれません。
自分と向き合っていますか?
人は誰しも、本当は嫌なのにその気持ちに気付かないまま行動したり、逆に本当は望んでいるのに、ある感情に邪魔されて行動出来ないままでいる、といったことが少なからずあります。これは、日々自分と向き合って生きている人が少ないからです。確かに、自分と向き合うことには多くの労力を要しますし、自分に関する情報がありすぎていちいち向き合うのは面倒なもの。
しかし、自分を知らないがために無意識にストレスを溜め込んでいるかもしれません。自分の本当の感情を知ることで、ちょっとした行動や考え方を変えればいい、といったストレスを解き放つヒントを得ることが出来ます。
自分が嫌なことには実はチャンスがいっぱい!
基本的に、人間の思考の7,8割はネガティブなことで成り立っていると言われています。自分の気持ちに見て見ぬ振りをしているだけで、日常生活の中にも「嫌だな」と思うことはたくさん転がっているはずです。電車の中でもたれかかってくる人、理不尽な怒り方をしてくる上司など、ほんの些細なことでも「嫌だな」と思うことは多くあり、挙げだしたらキリがありません。
しかし、自分が好きなこと以上に、どんな時に「嫌だ」と感じるかをわかっていない人は多いでしょう。しかも、自分の嫌なことへの対応の仕方で仕事の成果も変わってきます。
プロ将棋棋士の羽生善治氏の言葉にこんなものがあります。
これは、出来ない人は自分の嫌なことをストレスに感じるだけ、出来る人は自分の嫌なことをしないように気を付ける、さらに出来る人は自分の嫌なことを工夫して活かす、ということです。自分の嫌なことが何かわかっていてこそ、工夫して活かすことが出来ますよね。
自分を知るための一歩は「嫌なこと」を知ること
仕事のことでもプライベートのことでも、どんな些細なことでも構いません。まずは、自分が「嫌だな」と感じることを全部書き出してみてください。次に、その「嫌だな」と思うことを分類してみます。
例えば、
・毎日のように遅刻してくる同僚
・朝時間通りに起きられない自分
・企画書のチェックをなかなかしてくれない上司
という嫌なことが挙がってきたとします。これらからわかるのは、"時間に敏感な自分"です。
このように、自分の嫌なことと向き合ってみることで、自分の苦手なことや気にしていること、敏感なことがくっきりと浮かび上がってきます。例えば、時間に敏感な自分がわかれば、「朝15分早く目覚ましをかける」「企画書をもっと早く仕上げて上司に早めに渡す」といったように工夫が出来ますね。
自分の好きなことを知るのには積極的になれても、自分の嫌なこととなると目を背けてしまう人も多いもの。しかし、実は自分の嫌なことの中にこそ仕事をしやすくすると同時に、人生を豊かにするヒントがたくさん隠されています。
皆さんもこれを機に、自分自身と向き合う時間を設けてみてはいかがでしょうか?
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