スマートフォンの普及に伴い、度々話題になってきたSIMロック。来年度から総務省が携帯電話会社に義務化し、解除される見込みです。総務省が来年5月からSIMロック解除を各携帯会社に義務化する方針を表明しました。
SIMロック解除で何ができるようになる?
そもそもSIMロックとは携帯端末に入れて個体を識別する「SIMカード」を、最初に契約した携帯会社の端末以外で使用できないように制限をかけることを言います。
このSIMロックが解除されるということは、端末をそのままにキャリアを変更できたり、また海外でも現地のSIMカードを使うことによってメールや通話を行うことができるようになるなどのメリットがあります。
ユーザー目線では朗報である一方...
SIMロックが解除可能になることによってMVNO(仮想移動体通信事業者)などの格安スマホへの移行が容易になると考えられます。その結果、大手携帯会社も価格競争に参加せざるを得なくなると見られ、ユーザーにとっては今後の携帯料金の低下に期待できるかもしれません。
しかし問題点もあります。これまで各携帯電話会社で独自の端末を発売していたわけですから、そういった端末が他の携帯会社でちゃんと機能するのか、ということです。
総務省がSIMロック解除義務化の方針を固めたワケ
そもそも総務省はなぜ、このタイミングでSIMロック解除を義務化しようとしているのでしょうか?
高市総務大臣は上記のように述べています。つまり、携帯電話会社に価格競争を促して経済をまわそう、ということです。
SIMロック解除義務化によって携帯電話料金に価格競争が起きることは、消費者にとってメリットであることはもちろん、経済の循環という点で国にとっても大きなメリットとなることが期待されているのです。
義務化の対象となるのは2015年5月以降に発売されるモデルからと思われています。例年9月に発表されているiPhoneももちろん対象になると考えられ、今後のスマートフォンのビジネスモデルに大きな変化が起こりそうです。
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