リーダーの仕事といえば、メンバーを動かして組織としての成果をあげることでしょう。そのためにも、自身の言葉によって彼らの成すべきことを示す必要がありますよね。また、やる気や情熱に火を灯してあげることも重要な役目となります。しかし、どんなに良い言葉を並べても、心の底から彼らを納得させられなければ、全力を尽くして働いてはもらえないかもしれません。
メンバーの心を捉えて行動を引き出すためにも、リーダーには「言葉力」が必要です。「言葉力」とは、一体どのような力なのでしょうか?
ここでは『言葉力が人を動かす』という本から、「言葉力」やリーダーシップに大切なことについて紹介します。
リーダーに求められる「言葉力」とは
リーダーの資質は、「言葉力」にあります。しかし、ただ言葉が上手いだけではリーダーとしては失格。「言葉力」と聞くと、言葉遣いや話し方といった側面を意識するかもしれませんが、その裏にきちんとした行動が伴っていなければ、人は動かせません。
言葉で人を動かすためには、正しい道を示し、理解・納得してもらい、やる気を起こさせる必要があります。そのためにも、「見る」ことと「実行する」ことを合わせて考えることが必要だそうです。話す前に問題の本質や物事の大局を「見る」力・行動を引き出す「語る」力・自分の言葉を自分自身で「実行する」力がリーダーには求められます。
リーダーが示すべきこと
ここでは、リーダーシップで大切な事柄について3つ紹介します。
「着眼大局」、「着手小局」
「着眼大局」とは、全体を見て進むべき方向を大きく示すこと。「着手小局」は、何から始めたらいいのかを小さな次元で具体的に示すことです。
「何を犠牲にするか」
改革の現場では、何を犠牲にするかを初めに決めることが大切です。多くの場合、何かを犠牲にしなくては、状況の打開や他者に勝てる特徴を生み出すことは困難を極めます。「何を犠牲にするか」をはっきり伝えられれば、方向性や本気度が伝わるでしょう。
何度も同じことを繰り返して言う
新しく伝えた言葉が今まで言い続けていた話とズレていると、混乱を引き起こしてしまう恐れがあります。経営にとって本当に大切なことはそう多くありません。ブレずに根気よく話を繰り返すことで、意思を浸透させることができます。
いかがでしたでしょうか? 進むべき方向・それぞれが成すべきことを語るときはもちろん、その前後にも行動を起こすことが、メンバーの全力を引き出すことに繋がりそうですね。
本書では、著者が実践するコミュニケーション術が他にも載っています。もう少し詳しく知りたいと感じた方は、一度お手に取ってみては?
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