やらなきゃいけないとはわかっていても、つい後回しにしてしまう。そんななかなか直せないクセに、困っている方もいるのでは?
『スタンフォード教授の心が軽くなる先延ばし思考』によれば、先延ばしにするクセがあっても決して悩む必要はないようです。
今回は、ユーモアある科学研究に送られる賞、イグノーベル賞を受賞した、先延ばしにしながら結果を出す思考法をご紹介します。
なぜ先延ばしをしても仕事が進むのか
やらないといけないことを先延ばしにしてしまう。一見、この性質は欠点だと思われがちですが、これは裏を返せば「先延ばしにするために、他の仕事をする」ということになります。
この性質をうまく置き換えれば、たとえ難しく時間のかかる重要な用事であったとしても、それ以上に重要だと思っている仕事を回避するためならば進んで手をつけることになります。このように、自分の性質を理解し活用することで「意義ある先延ばし」にできるそう。
さらに、著者は先延ばしの利点として「その仕事がなくなる可能性」を挙げています。一旦置いておくことで、他の人がその仕事を担当することになるかもしれません。「仕事を消化する」ことが目的なら、「他の人がやる」という方法も達成には有効だそうです。
先延ばしをすることによって、やるべきことへのプレッシャーを減らしながら、効率よく仕事をすることができそうです。
効果的な「やることリスト」の作り方
先延ばしグセのある人が用事のリストアップをする際には、いくつかコツがあります。
リスト上位には、「重要に見えるがそうでもない」ものを置く
リストの最上位に置かれる用事は、「最も先延ばしされていい用事」でなければいけません。
理想としては、
①明確に決まっているが、実際には守らなくても何とかなる締切があるもの
②重要な事に思えるが、実際にはそうでもないもの
の2つの条件を満たしている用事が最上位におかれるべきだそう。
リストアップする用事の数を減らしてはいけない
先延ばしグセのある人の特徴として、リストアップする用事の数を減らそうとする傾向があるということが言えるようです。そうすることで、「すぐに用事に取り掛かれそう」と思うんだとか。
しかし、これは先延ばしている間に消化できる用事を減らしていることになり、実際にはこなせる仕事が減ってしまいます。
そのため、「コーヒーをいれる」「デスクに向かう」のような小さなことであってもリストアップし、より多くの項目を作った方が良いということです。
今回は、つい先延ばしにしてしまう自分を卑下することなく、効果的に仕事をする「先延ばし思考」について見ていきました。
「先延ばし」は自分にとって必要なことだと自覚することで、自分に自信が持てるだけでなく、物事をやり遂げる能力も向上するようです。「先延ばし思考」で、楽しく仕事をしてみてはいかがでしょう。
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