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人と共に創り上げることを喜ぼう。シャープ元副社長が語る『生きる力 活かす力』

Haruka Sato

2014/11/11(最終更新日:2014/11/11)


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人と共に創り上げることを喜ぼう。シャープ元副社長が語る『生きる力 活かす力』 1番目の画像
出典:www.flickr.com
 生きていく上で、人との関わりは避けることができません。同じ会社で働く仲間であれば、会社のためにも共に成長していきたいものです。そう思っていても、なかなか実践方法を見つけられない人も多いのでは?

 今回は、シャープ元副社長佐々木氏の著書『生きる力 活かす力』から、自分も相手も高める生き方を学んでいきます。

誰にでも役割がある

 佐々木氏は、生きていくことは誰かに喜んでもらうために何らかの活動をすることだと言います。成長するうちに、人とのつながりはどんどん大きくなるので、そこで自分がどのような役割を担えば喜んでもらえるか考えることも必要になります。

 しかし、そのときに自分一人でどうにかしようと思うと苦しくなる場面がやってきます。それを解決してくれるのが、他人と一緒に作り出す「共創」だということ。

共創は個性を活かす

 「共創」は「和」とは似て非なるものです。「和」はチームワークを重んじるあまり、個性を殺してしまいます。これによって画一化された人間を集めても、その中から斬新なアイデアが生まれることはごく稀です。

 それに対して、共創は個性を活かすものです。「和」と「共創」について、佐々木氏は三角形と円を用いて例え話をしています。

正三角形の角を削り取っていくと、元の三角形の内接円になる。これが日本的な「円満な人格」なんだ。一方、アメリカでは、個性を大事にして角をどんどん出させ、ぶつからせながら人を育てる。最初は同じ三角形でも、やがて四角形、五角形……その角が無限に増えると、元の三角形の外接円ができあがる。「角が取れて丸くなる」のがいいのか、「角を増やして丸くなる」のがいいのか、円の大きさを考えると一目瞭然だね

出典:佐々木正(2014)『生きる力 活かす力』

 正三角形を削って小さな丸を作る「和」の考え方よりも、角を増やして大きな丸にする「共創」の考え方の方が、集団の成長が期待できますよね。

共創には場が必要

 共創を始めるには、語り合うための「場」が必要だと佐々木氏は言います。その条件は、性別も年齢もキャリアも一切関係なく話せる場にすること。ここにどれだけ多様な人を集められるかが重要となるそうです。

 また、共創する際に前提となるのは、互いを尊敬し、信頼し合うことです。集まった全員が個性を最大限に発揮し、良いものを作り上げるためには、この前提は欠かせません。


 今回は、相手も自分も活かす生き方、「共創」について見ていきました。他人と共に創り上げることを喜べるようになれば、仕事もより楽しく感じられそうです。

 ビジネスで勝ち残るためにも「独創力」より「共創力」が要求される現代。個性の活かせる場作りを、実践してみてはいかがでしょう。


 

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