今の時代、仕事をしていて「イノベーション」という言葉を耳にしたことが無い人はいないでしょう。会社の業績や経済を”打開”するキーワードとしてよく使われますが、「イノベーション」とは何か、「イノベーター」がどう生まれるのかを具体的に説明できる人は少ないのではないでしょうか?
今回は『未来のイノベーターはどう育つのか』という本から、イノベーターとなるために必要とされる3要素について紹介していきたいと思います。
イノベーターに欠かせない「資質」とは
著書では、イノベーションは「クリエイティブな問題解決法」と表されており、最も欠かせないイノベーターの資質として以下の項目を挙げています。
補足すると、好奇心は「いい質問をする癖と、もっと深く理解したいという欲求」、コラボレーションは「自分とは非常に異なる見解や人の話に耳を傾け、学ぶ」ことを示しています。
「クリエイティブで独創的」と聞くと、私たちは先天的に備わっている要素だと思いがちですが、こうしたスキルや考え方の癖は、後天的に身に付けることができるよう。正しい環境とチャンスさえあれば独創的になれるのです。
イノベーションのための「デザイン思考」
イノベーションはゼロからは起こせず、専門的な知識とクリエイティブな思考力が必要となります。
観察・根気・意欲・寛容性など様々なものが求められますが、その中でも「デザイン思考」が不可欠だそうです。以下が、デザイン思考を持っている人の5つの特質となります。
これらの特質から、”試行錯誤” や"解決方法があると信じること”、また、”問題をあらゆる側面から見つめること”、”異なる分野の人と一緒に仕事ができるか”、などがイノベーションには必要と言えそうです。
最後は「モチベーション」
モチベーションは、専門性やスキルよりもはるかに重要だと本書では考えられています。モチベーションには、外的と内的の2種類が存在しますが、創造性の面では内的モチベーションが極めて重要です。
特に情熱に関しては、起業家として成功するための半分は根気で決まると言われているほど。そのため、自分が情熱を感じることができるアイデアや課題、あるいは正したいと思う間違いを見つけることが必要となります。また、何かを実現したいという情熱は、学習や探究を通じて「目的意識」へと進化させることが可能となるでしょう。
いかがでしたか? イノベーションを起こすためには、専門性・思考力・モチベーションの3つを掛け合わせることが必要なのかもしれませんね。また、独創性については、ジョークやアイデアの組み合わせを考えたりすることで鍛えられるようですよ。
この著書では、「イノベーション能力はどのように芽生え、どうやって育てられるか」などについて、若きイノベーターの事例を紹介しながら解説されています。気になった方は、一度お手に取ってみては?
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