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『新しい自分に生まれ変わる「やめる」習慣』たった2つの行動が、やめられない習慣を断つ

Yu Usuki

2014/10/27(最終更新日:2014/10/27)


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by Epiphonication

 みなさんには、やめたいなと思っていてもやめられない習慣はありますか? 例えば、タバコやお酒などの嗜好品、浪費や夜更かしなどの行動は、習慣化するとまずいと自覚していながらもついついやってしまうもの。頭の中で意識しただけでやめられたら簡単ですが、そんなに上手く行きませんよね。

 一度習慣になってしまったものは、なかなかやめられないのが人間です。良い習慣ならまだしも、悪い習慣はどうやめたらいいのでしょうか。今回ご紹介する『新しい自分に生まれ変わる「やめる」習慣』では、そのような悪い習慣をコントロールできる方法が解説されています。では、詳しく見ていきましょう。

「よい習慣」「悪い習慣」どう違う?

 著者はまず、「よい習慣」「悪い習慣」にどのような違いがあるのかという部分に着目して次のように述べています。

よい習慣とは、自分の将来や現在の豊かさにプラスの影響を与えるものです。一方、悪い習慣とは、目先の快感からついやってしまい、中長期的にはマイナスの影響をあたえるものです。

出典: 古川武士(2013)『新しい自分に生まれ変わる「やめる」習慣』

 強い目先の快感を与え、将来的には悪影響を与えてしまうものが「悪い習慣」ということがわかりました。なにが自分にとって「悪い習慣」になってしまっているのかは、頭の中で考えていても把握しきれないと思いますので、紙に書き出してまとめてみると良いでしょう。

人間の脳は変化に弱い?

 人間の脳は、変化を恐れて現状維持をする方向に働きかけるそうです。なにかを変えるというのは人間の本能としてネガティブな事が多いため、そのような働きをするのだとか。

英語学習や運動、家計簿などのよい習慣だとしても、新たに始める習慣は「変化への抵抗」のせいで、なかなか続きません。これが3日坊主のメカニズムです。一方、悪い習慣がやめられないのも同じ理屈です。一度習慣になったものは、脳が必死に維持しようとします。なぜなら、それは「いつもどおり」と認定されたことだからです。

出典: 古川武士(2013)『新しい自分に生まれ変わる「やめる」習慣』

 具体例をみて、思い当たる方もいるのではないでしょうか。3日坊主は脳が変化に対して抵抗しているため、やめられない習慣は現状維持をするために起きていたのです。著者は、これを「習慣引力の法則」と呼んでおり、悪い習慣をやめるためには習慣引力から脱する必要があるとだと述べています。

「悪い習慣」やめるたった2つの方法

 「悪い習慣」による習慣引力から脱するための方法は意外なほど簡単で、たった2つの方法を実践するだけで良いそうです。

1. 「悪い習慣」に触れるきっかけを断つ

ドーパミンが大量分泌されるような誘惑のキッカケを減らすことです。(中略)誘惑のキッカケを減らすか、遠ざけるだけで、ずいぶんと挫折要因を潰すことができます

出典: 古川武士(2013)『新しい自分に生まれ変わる「やめる」習慣』

 例えば、タバコがやめられないならば喫煙所には近づかない、喫煙具を持たないというようにきっかけになるものを断ち切ります。「やりたい」と思ったときに「やれない」状況を作りましょう。

2. 簡単に出来る「よい習慣」を生活に取り入れる

よい習慣、日課をきちんと増やしていくことが重要です。つまり、よい習慣を一つずつ増やしていくと、自分をコントロールする「こころの筋力」がどんどん強くなります。

出典: 古川武士(2013)『新しい自分に生まれ変わる「やめる」習慣』

 「よい習慣」といっても語学勉強など難易度の高いものではなく、早起きや運動など道具や知識がなくとも簡単に始められることを一つずつ増やしていくと良いそうです。「よい習慣」を始めることで「悪い習慣」に触れる機会も減って自制心も付くので、簡単に出来るものから行動に移してみましょう。


 「やめたい」と考えていても、行動に移さない限りは変われないということが今回わかりました。その行動自体は、たった2つの方法を実践するだけで良いので誰でも行えるでしょう。本書では、よい習慣作りのためのプランなども紹介されています。すぐにでも「悪い習慣」を断ち切りたいと思っているのであれば、ぜひ手に取ってみては?



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