先日、カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが、業績予想を発表しました。
海外展開に注力するファーストリテイリング
同社はここ数年、大規模な海外展開を推し進め順調に数を伸ばしてきました。
しかし、ZARAを展開するインディテックスの海外での売り上げ比率が79%(12年度)、H&Mに至っては94%(同)など、世界のライバル企業に対して、ファーストリテイリングは37%(14年)とやや後れを取る結果に。
海外店舗数800超えへ
2014年8月の段階で633の海外ユニクロ店舗数を来年八月期までに818店舗にまで増やす計画です。ファーストリテイリングが中国を中心に、これまでも順調に海外進出を成功させてきた秘訣は、どこにあるのでしょうか。
海外進出に失敗する日本企業とファーストリテイリングの違い
過去、海外進出に失敗した日本企業は多くありますが、しかしファーストリテイリングは、自社の方針をブレることなく持ち続けながら、それでいて必要な点では現地に柔軟に対応していきました。
・旗艦店を用いた自社のブランド力の強化
・現地人材の活用によるチーム編成
・全世界で同品質の商品の提供を目指すという方針の発表
こういった活動はその一例です。こういった点に、ファーストリテイリングが、順調に業績を伸ばしている理由を見ることができます。
国内需要の限界という状況に対して、海外進出という形で打開しようとする企業は少なくありません。日本企業はグローバル化が苦手だということはよく言われますが、ファーストリテイリングのように、順調に展開していく企業があるのもまた事実です。
ファーストリテイリングの戦略から、海外進出に失敗する企業と成功する企業、その違いを少なからず窺い知ることができるのではないでしょうか。
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