イラクやシリアで続いている「イスラム国」による戦闘。始めは、中東地域の問題でしたが、もはや世界を巻き込んだ問題になってきました。
イスラム国戦闘員になる外国人多数
現在、イスラム国等の過激派組織に参加した戦闘員は1万5000人以上に上っています。その中でも、欧米諸国の若者が多く参加していることは大きな問題であり、先日もイスラム国に参加しようとした日本人が現れ話題になりました。
参加者の多くは周辺諸国の人々ですが、中にはヨーロッパで高等教育を受けた女性がイスラム国のメンバーと結婚し、そのままイスラム国に残ってしまうというケースもあるようです。
若者はなぜ「イスラム国」に惹かれるのか
多くの危険が待っているにもかかわらず、彼らはなぜイスラム国に参加しようとするのでしょうか。元々各国にいるイスラム教徒である彼らは、自分が生活をする社会や自分に対して何らかの不安や不満を抱いていることから、イスラム国に惹かれていくようです。彼らにとって自分たちの理想を追求するイスラム国は、魅力的に映ることも。
そのような動機をさらに後押ししているのが、イスラム国の優れた広報戦略です。イスラム国は、インターネットを活用して自分たちの活動や思想を全世界に配信しています。これまでは、こうした過激派組織の考えを知ることは難しく、今までは何も分からないことによる恐怖感と距離感がありました。
しかし、多くの情報が配信されるようになり、イスラム過激派に同調してしまう人も出てきました。その力で世界中の「同胞」を募り、多くの若者がシリアに飛び立つという結果に。
こうして「普通の人」が自ら戦闘に参加しに行くということは私たちにとっても他人事ではないかもしれません。
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