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最初の1分で、信頼関係は決まる。『一分で一生の信頼を勝ち取る法』に学ぶ最強の自己紹介

Yudai Imamura

2014/10/15(最終更新日:2014/10/15)


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最初の1分で、信頼関係は決まる。『一分で一生の信頼を勝ち取る法』に学ぶ最強の自己紹介 1番目の画像
出典:picjumbo.com
 ビジネスで成功を掴む決め手となるのは、仕事相手との信頼関係でしょう。営業でクロージングに結びつけるのも、会社内の昇進も、全ては顧客や上司との 信頼関係次第。そして相手に信頼されるかどうかは、初対面時の 自己紹介でほぼ決まってしまうようです。

 これをピンチと捉えるか、チャンスと捉えるかはあなた次第。だって、 ものの1分の自己紹介で、相手から信頼を勝ち取れるのですから!今回は元NHKアナウンサーとして、番組視聴率20%超えを叩き出した実績を持つ矢野 香氏の著書 『一分で一生の信頼を勝ち取る法』から、相手の心を1分で掴む ”最強の”自己紹介法を学んでいきましょう。

一文50文字、1分300字がNHK流!

 NHKは、日本で唯一の放送に関する研究所を所有しており、そこでは正確かつ豊かな「話し言葉」のノウハウの研究がなされているそうです。NHKの局員は当然、そこでの研究がベースとなっている研修を受けているのですが、著者はこの研修から、相手の信頼を勝ち取るための話し方の ”ルール”を独自に編み出しました。その一例が、 「一文50文字以内」「1分300文字」というもの。

 まず気をつけたいポイントは、 話す際の一文が長くなってはいけない、ということです。これは文章を書く際にも注意したいところですが、一回に話す言葉の量が多ければ多いほど、本当に伝えたい主旨のピントがボケてしまい、何を言いたいのかがわからなくなってしまいます。逆に 一文が短ければ、伝えたいことはより明確になり、相手にも力強い印象を与えることができるのだとか。

 また、伝わりやすさを向上させるためのもう1つのルールが、「1分300文字」です。 NHKアナウンサーの間では、この「1分300文字」というアナウンスのスピードは共通認識。編集スタッフも、アナウンサーのこのスピードに合わせ映像などの切り替えを行っているので、アナウンサーが少しでも早口だったり、遅かったりすれば、ニュースの内容と映像は噛み合わなくなります。著者が言うには、 1分300文字というペースは、相手に一番伝わりやすい理想の速度

 あなたも自己紹介の内容を文字に書き起こし、「一文50文字以内」「1分300文字」のペースが守られているかチェックしてみましょう。 何の考えもなしにダラダラと自己紹介してしまっては、相手の心には届きませんよ。

「PLEP・LP法」で、相手をファンにしよう

  「PREP法」をご存知でしょうか? これはPoint(結論)、Reason(理由)、Example(例)、Point(結論)の順番で話す方法のことを指しており、主にビジネスでのプレゼンテーションなどで論理的に話したい時にオススメとされている手法。この方法に則り自己紹介しても良いのですが、著者は”最強の”自己紹介をするために、この「PREP法」をさらに応用させた 「PREP・LP法」を紹介しています。

 「PREP・LP法」とは、上記のExampleという要素の後に、 Passion(情熱)、Letʼs(誘い)、Please(お願い)という要素を加えて話す方法です。具体的なフォーマットとしては、 Point「私は~だ」、Reason「なぜならば~」、Example「たとえば~」、Passion「私はずっと~だと思ってきた」、Letʼs「~しましょう」、Please「どうぞ~してください」という具合に自己紹介のシナリオを作ってみてください。

 「PREP法」との違いは、後者の方が 相手への訴えかけの要素が強いため、聞き手がよりあなたの考えに賛同し、ファンになってくれるということ。 一度ファンになった相手は、継続してあなたのことを信頼してくれることでしょう。現在スピーチコンサルタントの仕事をしている著者が、政治家のクライアントにこの「PREP・LP法」を取り入れるよう指導したところ、今のところ選挙で当選し続けているそうです。

 一文の量や話すスピードだけに気を配るだけでは、まだ”最強の”自己紹介とは言えません。 相手への強い訴えかけを自己紹介の中に盛り込んでこそ、初めて相手の心を動かすことができるのです!



 相手と信頼関係を築くことは、ビジネスの成功には欠かせません。しかしこの信頼関係、あなたは徐々に築いていくものだと考えてはいませんか?最初の1分で、相手が自分のファンとなってくれるかどうかは、大方決まってしまうようです。あなたも”最強の”自己紹介を身につけ、信頼を勝ち取るためのスタートダッシュを上手く切り出しましょう!


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