あなたにとって、理想のリーダー論とはどのようなものですか? これまで、リーダーの在り方について語る様々な本や、学者・経営者の言葉がありましたが、この度今までのリーダー論を覆す、1冊の本が登場しました。それは 『優れたリーダーは、なぜ「立ち止まる」のか』。「リーダーが途中で立ち止まってもいいの?」と思わず尋ねたくなるようなタイトルですが、意外なことに、 リーダーが「立ち止まる」方がビジネスは上手くいくそうです。そのワケを見ていきましょう。
困難な状況でこそ、立ち止まろう
私たちは疲れを癒すために「睡眠」をとりますよね。これと同様にリーダーも、 複雑な状況にあるときは即座に答えを求めるのではなく、一度「立ち止まる」ことで進むべき道を見いだせるそうです。この「立ち止まる」というアクションがもたらすメリットについて、著者は次のように言っています。
シンプルな状況であれば、ゴールが明確でやるべき手順がはっきりとしており、課題の解決策も見つけやすいものです。問題は、複雑な状況の場合。ゴールが曖昧となり、対症療法的な施策では問題を解決できません。変化が激しく、グローバル化が進む現代では、複雑な状況が増えています。しかし ここでリーダーが慌ててしまうと、変化の波におぼれ自分を見失うことに。著者は言います、 そんな時こそ立ち止まって内省し、正しい解決方法を見出す時間を設けるべきだと。
「立ち止まる」ポイントを見極めよう
ここまで読んで、毎日の仕事に追われているビジネスマンに、「立ち止まる」時間なんてない!などと思った人もいることでしょう。著者が言うには、 「立ち止まる」ポイントを見極めることが大切なのだとか。
例えば職場における人間関係に問題を抱えている場合。そのような状況に陥ってしまったら一度立ち止まり、 あなたにためらいや不安を起こさせる状況や人物を想像してみることです。ためらいや不安の正体が具現化できたならば、次はその状況への自分の反応で、 理性的だった部分、非理性的だった部分はどこだろうか、そこから学びとれることはなんだろうか、と自分に問いかけてみましょう。
このようにためらいを感じた時点で、あなたは「立ち止まる」ポイントを迎えています。 自分の心の変化に敏感になることが、「立ち止まる」ポイントを見極める秘訣のようですね。
困難な状況においても対応できることが、優れたリーダーに求められる資質。常にアクションを取り続けるだけでなく、時には立ち止まり客観的な視点に立つことが大切なようですね。問題にぶつかり行き詰まってしまった時は、あれこれ動くのではなく一度立ち止まってみては?
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