「あの人が言ってること、絶対間違ってるよなぁ...」心のなかではそう思っていても「反論したら場の雰囲気を壊してしまうかもしれない...」と考え、言い出せない人も居るのではないでしょうか? 議論が苦手な人の多くが、こういった不安を抱えているのかもしれません。
実は、意識して発言するだけで場の雰囲気を壊さず、建設的な「よりよい解決」に向かって議論できる方法がありました。『反論が苦手な人の議論トレーニング』という本に、正しい議論の方法について詳しく載っているのでご紹介します。
場の雰囲気を壊さないよう注意すべきこと
論点が根本的に噛み合っていないと議論にすらならず、互いに反論しあうだけになってしまいます。まずは何について話し合うのかを明確にし、論点の擦り合わせができているかを確認しましょう。
他にも、場の雰囲気が壊れる原因としてデータや根拠の無い主張などが挙げられます。これらも、議論を始めるときに確認しておかないと最終的に意見をまとめられません。
また、聞き手のレベルに合わせて意見を伝えることも重要だそうです。難しい言葉を多用しても、相手がその言葉を理解できなければ論点がずれてしまう原因となります。場の雰囲気を壊さず議論するためにも、論点のズレを起こさないように注意することが重要です。
「よりよい解決」に導くために
議論の場の雰囲気を壊さないようにするための注意点がわかったところで、議論を「よりよい解決」に導くために何を意識したらいいのかを見ていきましょう。
まず、必ず意識しなければならないのが、議題に対して自分の立場を明確にするということです。例えば、世代という軸で議論する時。あなたは「若者」という立場で議論を始めたならば、その立場を変えてはいけません。話の流れから、たとえ「会社員」や「男・女」という切り口を見つけたとしても、立場を変えてしまうと議論の本質からズレが生じてしまう恐れがあるからです。
次に重要なのが、議論を広げすぎないということです。先にご紹介した「立場を明確にする」と重なる点があるのですが、議論の規模を広げすぎてしまうと本質からのズレが生じやすくなります。立場と議題を広げず、スタート地点を明確にしておく事が「よりよい解決」に導くための重要な要素です。
議論の最後に重要になってくるのが、意見をまとめることです。例え、絶対に正しい結論がすぐに出せなくても大丈夫です。根拠や、意見の妥当性がハッキリしていればそれは建設的議論だといえるでしょう。議論の正解は一つだけではないので、納得出来る意見が複数でたのであれば最後にまとめることでさらなる問題点が見えてきます。そこから改めて議論を繰り返すことで「よりよい解決」に至るでしょう。
反論するたびに場の雰囲気を壊してしまった経験や議論の仕方がわからず周りに同調した経験のある人にとって、本書は議論を学ぶきっかけになるでしょう。今回ご紹介した注意点や議論の方法をさらに詳しく知りたい方はぜひ読んでみてください。
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