皆さんは「マイクロ・アントレプレナー」という言葉をご存知でしょうか? あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、マイクロ・アントレプレナーは今、世界で急増しており、注目を集めている働き方の1つです。
では、マイクロ・アントレプレナーとは一体どのような働き方なのでしょうか?
マイクロ・アントレプレナーとは...?
簡単に言うと 、自分1人、もしくは少人数で手持ちのわずかな資金を使ってビジネスを始める起業家たちのことを指します。
今までは「起業」と言うと、会社を辞めるもしくは初めから企業に属さず、一世一代の決心で事業を始めると言った冒険的な試みだったように感じます。また、仲間を見つけて資金援助を受けたり、借金を負って事業を立ち上げる、という人も多くいました。
しかし、近年は起業に対するハードルが下がり、一世一代の決心というほど気張らずに事業をスタートさせている人が多く存在しているようです。例えば、日中は企業に勤めながら、ネット上で趣味のハンドメイドジュエリーを販売するといったように気軽にビジネスを始めている人もいます。この場合、ネット上にECショップを開設すれば莫大な資本がなくても、お店として十分に機能します。
このように副業感覚で気軽にビジネスを始め、少しずつ事業を拡大していくことで、生計を立てられるほどの収入を得ているマイクロ・アントレプレナーも登場し始めています。
なぜ、今マイクロアントレプレナーが急増しているのか?
まず、インターネットの普及により、資金調達が容易になったことが挙げられます。一昔前までは起業するためには多額の資金や人脈が必要とされていました。しかし、現代では「 Kickstarter」など資金調達のためのクラウドファンディングサービスが数多く登場しています。これは、起業のアイデアに対して出資を募るというマッチングサイトです。このようなサービスの登場により、莫大な人脈や資本がなくても、意志があれば起業することが可能になったという訳です。
さらに、資金面だけでなく、時間面でのメリットも挙げられます。専業主婦であっても、会社員であっても自分の好きな時間に働け、本業の片手間でビジネスを始めることが出来ます。また、今まではマーケティングの知識やビジネススキルを習得するためには、書籍を読んだり、講座に通ったりと多大な費用と時間を要していました。しかし、現在では起業に必要な知識はネット上でほぼ学べる上に、学ぶ場所や時間、スピードまでも個人が自由に選択出来る時代になったという訳です。
元手がほとんどなくてもビジネスを始められるのが「マイクロ・アントレプレナー」
マイクロ・アントレプレナーの最大のメリットは「 元手がほとんどなくてもビジネスを始められる」ということでしょう。パソコンもしくはスマートフォンと必要最低限の知識があれば誰もがビジネスを始められるのです。今働いている会社を辞めたり、転職したりしなくても、隙間の時間で出来るので経済的なリスクもありませんよね。
もちろん、誰もがマイクロ・アントレプレナーとして億万長者になれるわけではありません。すぐに利益が出なくて辞めたくなることもあるかもしれません。しかし、自分の好きなことをビジネスにしていれば、例え稼ぎが少なくとも楽しく仕事が出来るのではないでしょうか?
世界中のどこからでもボタン1つで仮想店舗に訪れることが出来る時代。世界中でネットを用いた新しい働き方が急速に増加しています。終身雇用制や年功序列制といった従来の働き方の枠組みが崩壊しつつある日本でも、今後新たな働き方の1つとして、小さな起業家、「マイクロ・アントレプレナー」がますます増加していくのではないでしょうか?
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