最近、シェアハウスやカーシェアリングなど”シェア”という言葉をよく耳にするようになりましたね。アメリカを中心に、「シェアリングエコノミー」を活用したビジネスは日本にも広く普及し始めています。
では、このシェアリングエコノミーとは一体どのようなものなのでしょうか?
シェアリングエコノミーとは...?
簡単に言うと、「提供者が所有するモノやサービスを利用者が共有することによって成立する経済の仕組み」のこと。シェアハウスやカーシェアリングはシェアリングエコノミーの一種と言えます。シェアリングエコノミーは、車や家など形あるモノを共有するサービスから、家事やペットの世話を代行するといった形の無いモノを共有するサービスまで、そのスタイルは日々多様化しています。
シェアリングエコノミーの一例として、以下のようなものが挙げられます。
Airbnb
空き部屋を貸したいオーナーと、宿泊したい旅行者を結び付けるサービス。部屋のオーナーと旅行者双方からの手数料で収益を得ています。
現地の人から借りる家・アパート・部屋・バケーションレンタル・民宿予約サイト - Airbnb
190ヶ国のお家に泊まってユニークな旅に出よう。Airbnbは宿泊仲介1000万件の実績を誇る世界最大手の空き部屋シェアサイト。貸す人と借りる人を結び、素敵な一期一会の旅を応援します。
DogVacay
旅行中などにペットの世話を頼みたい人と、ペットの世話を代わりにしてくれる人を結び付けるサービス。世話をした人が1日15~45$を利用者から受け取り、そのうちの5~15%をDogVacayが受け取るという仕組みを取っています。
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シェアリングエコノミーが注目を集めるワケ
シェアリングエコノミーが注目を集める背景には様々な理由が考えられますが、その1つとして消費者のモノに対する価値観の変化が挙げられます。以前の日本では、大量生産・大量消費が一般的で、個人がモノを選ぶ際、ブランドや知名度が重視されていました。しかし、近年ではインターネットの普及に伴うソーシャルメディアの拡大によって、個人のニーズは一元化出来ないほどに多様化されてきています。これにより、知名度やブランドがなくても、自分好みの機能やデザインを重視して購入する個人が増えてきました。
例えば、宿泊シェアリングサービスの「Airbnb」で提供される宿泊先では、高級ホテルのような行き届いたサービスは決して受けられないかもしれません。しかし、宿泊者にとって宿泊先のホストとの会話や新しい人との出会いや体験は、ホテルでは経験し得ないかけがえのない思い出となるのではないでしょうか?
このように、シェアリングエコノミーは数量化出来ない新しい価値を生み出しているのです。
シェアリングエコノミーで生計を立てることは可能?
では、シェアリングエコノミーで生活出来るだけのお金を稼ぐことは可能なのでしょうか? 例えば、米国で失業した男性を例に挙げましょう。彼は仕事を失ったことにより、通勤に使っていた車を持て余してしまったため、自家用車をタクシーのように使って、ある送迎サービスを始めることにしました。すると、1日2万円程の売上があり、その8割を収入として得ることが出来たそうです。利用者にとっても、タクシーより安く、対応が丁寧なため好評だそう。
現在では彼のように、前職以上に収入を得られるケースも珍しくなく、シェアリングエコノミーで生計を立てている人も多く存在しています。このように、特定のスキルを持たない個人でも、アイデアとその人の信頼度次第では生計を立てる事も可能だということですね。
様々なメリットが考えられるシェアリングエコノミーですが、信頼面などの課題は多数存在しています。しかし、今まで経済的価値のなかったモノや空間、時間に対しても新しい価値を創造出来るという点で、シェアリングエコノミーは魅力を持っているでしょう。
これから、シェアリングエコノミーの概念はますます普及することが予想されます。まだ見ぬ全く新しい発想や技術を利用したビジネスモデルが確立されることで、個人の働き方の選択肢はさらに広がっていくことが期待できますね。
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