「まんじりともせず」「世間ずれ」という言葉を聞いたことはありますか。聞いたことはあるけど意味は良くわからない…という人も多いはず。文化庁が24日に国語世論調査の結果を発表した結果から、現代の国語力が低下が明かになりました。
文化庁は2002年から毎年、慣用句の意味を尋ねる国語世論調査を行なってきました。今年調査対象となったのは「まんじりともせず」(眠らないで)、「世間ずれ」(世間を渡ってずる賢くなっている)等の慣用句。これらの慣用句に対して意味が分からないと回答するケースが増えているだけではなく、間違った意味で覚えている人が若者を中心に増加しています。
さらに、今回の調査では「名詞+する」という今までにはなかった造語が一般的になっているという現状も明かになりました。「チンする」「タクる」等、多くの人が言ったことがあると述べています。
これらの日本語の変化に対して、「言葉の乱れである」として国語力の低下を危惧する意見も上がっています。特に若者に顕著に見られる国語力の低下、なぜ起こってしまうのでしょうか。
考えられるのは、生活環境の変化であると言われています。具体的には、スマートフォンやパソコンの普及によって文字を書く機会が減ったということ、検索をすればすぐに言葉の意味を知れる環境が出来たということ、核家族化や地域コミュニティーの衰退によって会話を行なう機会が減ったということ等、様々な要因があります。
それらの要因に対して出来る対策は、文字と触れる機会を増やすというもの。現代人は、読書をする機会が減っているというデータもあります。以前よりも本を気軽に読める環境は整っているため、それを利用した環境づくりも期待されています。
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