今年に入ってから、厚生年金基金が続々と解散しています。
そもそも厚生年金基金とは、会社が入る企業年金で、国民の約8人に1人が加入中。一部の年金の支払いを国から代行し、上乗せして給付しています。つまり、厚生年金基金に加入している人は通常よりも多くの年金を貰えるわけです。
基金が解散すれば、当然年金への上乗せは無くなってしまいます。解散が相次ぎ、多くの人が減額された年金を受け取っている現状。どれくらい減額されてしまうのか、気になるところですよね。
厚生年金基金が解散によって、月に7000円から16000円ほどの減額がされるだろうというのが厚生労働省の試算です。
20代~30代の年金を払っているのに貰えない立場にとって、減額は大きな痛手。解散は国民なら誰しも困るわけですが、基金の解散を促す「改正厚生年金保険法」とは、どのような法律なのでしょうか。
改正厚生年金保険法は今年4月から始まった法律で、不況である厚生年金基金を5年以内に解散させ、代行していたお金を企業へと返還させる法律です。これにより、現在ある526の基金の約9割が解散するとされています。
老後の厚遇として頼りにされていた厚生年金基金ですが、解散が相次ぎ、ほとんどが消滅していまいます。年金をきちんと貰えるのか不安な人がたくさんいる中、これからの政府の取り組みに注目です。
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