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『武器としての決断思考』意思決定のための「ディベート思考」が、ビジネスを勝ち抜くカギ

Yudai Imamura

2014/09/27(最終更新日:2014/09/27)


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『武器としての決断思考』意思決定のための「ディベート思考」が、ビジネスを勝ち抜くカギ 1番目の画像
出典:www.pexels.com
 ネット技術の発展や企業のグローバル化の影響を受け、様々な情報が飛び交う今日のビジネス社会。成果を挙げていくためには、周りの情報に振り回されず、 自分で意思決定をする力が求められます。そのために、あなたの考え方を 「ディベート思考」というものにシフトしていきましょう! 『武器としての決断思考』という本が、ビジネス社会を生き抜くための思考法を伝授してくれます。

自分で意思決定できないことの怖さ

東日本大震災の際、新宿駅でタクシーの列に500人以上の人間が並んでいる光景を見て私は心底驚きましたが、自分で答えを出せるようにならないと、本当に行列に10時間並ぶだけの人生になってしまいます

出典: 瀧本 哲史 (2011) 『武器としての決断思考』
 
 自分の考えを持たない人に対する危機感を、著者はこのように述べています。たくさんの情報に囲まれている私達は、数ある情報の中から取捨選択をしていかなければ、著者が言うような、情報にコントロールされた生活を送ることになりかねません。どう行動すべきか、が分からないからといって考えることを止めるのではなく、 「いまの最善解」を導き出して、とにかく行動することが重要。その最善解を導き出すために、「ディベート思考」は存在します。

 自分の中で ”議論”を繰り返し、根拠を比較して得た結論を、とりあえずの「答え」にしましょう。 前提が間違っていたら、修正してまた行動すればいいのです。それが、更なる最善解に近づくための 「決断思考」を養うことに繋がります。思考を止め情報を鵜呑みにすることは簡単ですが、それは 自らの成長をストップさせる行為。常に情報に対して疑いを立て、自らの判断で意思決定を下していきましょう!

推論の定番、「演繹法」「帰納法」に潜むワナ

 私達が何かしらのテーマについて考える時、多くの方が取る手法が 「演繹法」「帰納法」と呼ばれるもの。「〇〇だから、××~」といった具合に、一つ一つの議論を繋げて推論を進める「演繹法」に対し、「帰納法」は多くの事実から共通点、類似点を集め、それをもとに結論を導き出す、という流れで考えていく手法です。著者いわく、多くの人が実践するこの2つの思考法には、 注意すべき点があるそう。

演繹の第一の問題点は、「前提が間違っていたら、間違った結論に達してしまう」ということ

個別の事例から一般論を説明するのが帰納の考え方ですが、いちばんよく見かけるのが、都合の良い事例、偏った事例だけを集めてしまうことです

出典: 瀧本 哲史(2011) 『武器としての決断思考』

 どちらの思考法についても共通して言えることは、 既にある情報や自ら立てた前提に対し、疑いをかけること。一度検討したからといって、それに満足していてはいけません。特に現代のビジネス社会は、刻一刻と状況が変わっていきます。 情報や自分の考えに対して疑いを立てる習慣を持つことが、ビジネスの急な変化にも対応できるビジネスマンとなるための秘訣と言えるでしょう。



 情報過多と言われている現代社会。自ら意思決定する力をつけなければ、膨大な情報に流されて生きていくことになるでしょう。情報に振り回されていては、自分のやりたいこともできません。あなた自身の人生です、自ら意思決定を下し、信じる道を突き進んでください!


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