皆さんが初めてフレックスタイム制という言葉を聞いたのはいつだったでしょうか?どちらかと言えば新しい制度のイメージがありますが、実は日本では1988年から国によって認められている制度なのです。そうはいっても浸透し始めてまだあまりたっていないように思われるこの制度。実はこの制度、導入企業がわずかずつではありますが減少中です。実際のところ、どういうメリット、デメリットがあるのでしょうか?
1.導入企業は微減傾向
メリット、デメリットについてお話しする前に、フレックスタイム制を導入している企業割合の変遷について少しお伝えしましょう。
厚生労働省の調査によると、平成21年頃には6.1%の企業が導入していたフレックスタイム制ですが、微減を続け平成25年には5.0%という割合になっています。
これは企業側からするとフレックスタイム制に問題があったという事を意味するのでしょうか?
2.フレックスタイム制のメリット・デメリット
フレックスタイム制を導入するメリットとして、
①従業員の労働の効率化による残業の減少への期待
②従業員に一定の自由を認める事による従業員の満足度の増加と定着への期待
③通勤ラッシュの回避
④従業員の身体的負担の軽減
などが挙げられます。
またデメリットとしては
①朝礼、会議など従業員同士で顔を合わせるのが難しいため共有を図りにくい
②取引先など、他社との連携が取りづらい
③従業員の自主性に任せる部分が多いためリスクが大きい
ということが挙げられるでしょう。
これらを比べたうえで、どちらに目を向けるかという判断は個々人によるかと思います。しかし、少しずつであるとはいえ導入企業が減少傾向にあるのはいったいどうしてなのでしょうか?
3.導入企業が微減傾向にあるワケ
フレックスタイム制は従業員にとっては優しい制度なのかもしれません。しかし、企業側からすると必ずしもそうではないのかもしれません。社内外を問わず連携は図りにくくなりますし、従業員の自主性に任せる点が大きいからです。
そういった理由から、一度はフレックスタイム制を導入したものの廃止したという企業も少なくないようです。
皆さんはフレックスタイム制についてどのように考えますか?従業員の側からも企業の側からも色々な考え方が出来るこの制度。
メリット、デメリットをしっかりと把握した上で考えていきたいですね。
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