毎日残業で終電帰り、休日も暇さえあれば仕事をしているなど、私生活の多くを犠牲にして仕事にのめり込んでいる人は、周りにいませんか?
一見、仕事好きなため熱心に働いている見えますが、実は気付いていないだけで「反動形成」と呼ばれる危険な心理状態に陥っているかもしれません。
では、この「反動形成」とは一体いかなるものなのでしょうか?
反動形成とは?
オーストリアの精神分析学者 フロイトが発見した防衛機制の1つ。
自分の意思とは真逆の言動をすることで、精神的な抑圧から逃れようとする心理状態のことです。
例えば、小さな子供が自分が好きな子に対して、意地悪をしてしまうといったようなものです。
これを仕事に置き換えると、本当は仕事をするのが嫌なのに、周りから怠け者だと思われるのが嫌で仕事熱心な人間を演じたり、人付き合いが苦手な人が「他人と関わりたくない」という欲求を抑圧することで、異常に人付き合いの良い人間を演じてしまうといった具合です。
かつては一世を風靡した著名人が突然、世捨て人のようになることも「反動形成」が働いていると言えます。
真面目な人ほど注意が必要
責任感が強く、自分に厳しい真面目な人ほど、自らのわずかな怠惰な欲求を受け入れられず、反動形成が起こりやすくなってしまいます。
本当は仕事が嫌でたまらないのに、「仕事を辞めるのは常識外れ」「仕事を嫌いになってはいけない」と思って、自分の気持ちに気づかないフリをすることで本心を隠そうとします。
そして、本心を沈める手段として反動形成が働き、仕事を頑張りすぎてしまうのです。
ぎこちなさは体からの危険サイン!
反動形成が働いている人の特徴は、どこか無理を感じること。
欲求を真逆の方向に無理やり抑圧しているのですから、ぎこちなさを感じるのは当然のことです。
例えば、ちょっと苦手な上司にはやけに言葉遣いが丁寧になっていたりしませんか?このぎこちなさが、実は危険サイン。
この危険サインを見逃して、自分の感情をなかったことにし続けていると、次第に自分の本当の気持ちがわからなくなってしまいます。
反動形成を繰り返していると、自分の本当の気持ちがわからなくなってしまい、ふとしたときに演じている自分に疲れ、突然心神喪失状態に陥る危険性もあります。
その時には、もう本人は意志と正反対の行動を取っているという自覚すらなくなっているため、立ち直ることは非常に困難です。
私は大丈夫だと頭では思っていても、あなたの体は感情に正直です。自分の言動に違和感を感じたら、体からの危険サインだと捉え、時には気を抜くことも大切ですね。
反動形成が働いているかも? 知らぬ間にストレスを抱えている人の対処法
記事を読んでみて「もしかしたら、反動形成が働いているかも……?」と疑問に思った人は、知らぬ間にストレスを抱えているかもしれない。
人間関係や社風などが合わない企業に無理して長く勤めていても、精神的な負荷がかかっていく一方だ。
転職サイトで“新たな発見”をしてみる!
もしも体からの危険サインとして反動形成が出ているならば、気晴らしに転職サイトを見てみることをオススメしたい。
転職サイトを見てみると、「こういう仕事もあるんだ」「こんな社風の企業で働いてみたい!」などと新たな発見があるはずだ。
また、多くの転職サイトでは転職エージェント事業も行っているため、無料でキャリアカウンセリングを受けることも可能。
気づかぬ内にストレスを溜め込んでしまっているという人は、転職のプロにキャリア相談をしてみてはいかがだろうか。
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